blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたいリハビリ拒否のある対象者の動機付けを高める3つの声かけフレーム

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです🙋‍♂️

 

作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活に必要な動作や活動の再獲得を支援します。

 

支援の過程ではリハビリ拒否という場面に遭遇することも少なくありません。

 

作業療法士は回復や活動の再獲得を動機付けるために対象者への声かけをさまざま工夫します。

 

どのような声かけの選択肢があり、どのような声かけが対象者にとってより有効なのかを知っておくことでさまざまな対象者に対応が可能になります。

 

今回は動機付けを高める声かけのための4つのフレームについて経済行動学、アドラー心理学などの知見に基づいて解説、共有します🙋‍♂️

 

①「損失」ー「利得」フレーム

「損失」フレームではリハビリする、しないことによる損失、デメリットを強調した声かけになります。

 

一方で「利得」フレームはリハビリする、しないことによる利得、メリットを強調する声かけになります。

 

経済行動学では損失回避という人の意思決定の傾向性の存在が提案されていますが、「損失」を強調する伝え方は対象者にとっては「脅し」に感じる危険性もあり、伝え方に配慮が必要です。

 

一方で「利得」を強調する伝え方はポジティブ、前向きな内容となり対象者をエンカレッジできる可能性が広がると考えます。

 

 

②「利己的」ー「利他的」フレーム

「利己的」フレームとは「あなたにとって」のリハビリをする、しないことによる事象を伝えます。

 

「利他的」フレームとは「あなたではない誰かにとって」のリハビリをする、しないことによる事象を伝えます。

 

経済行動学、アドラー心理学ともに動機づける力が強いのは「利他的」フレームであるとされています。

 

社会的存在である人は「自分」にとってのよりも、「自分ではない他者」にとって、「他者のため」にの方が強く動機づけられる傾向があります。

 

アドラ心理学でいう「貢献感」を刺激する意味でも「利他的」フレームでの動機付け、声かけが有効と考えます。

 

③「現在」ー「未来」フレーム

「現在」フレームではリハビリをする、しないことで今現在、直近に起きる事象を伝えます。

 

「未来」フレームはリハビリをする、しないことで生じる未来に起きる事象を伝えます。

 

人は遠い将来、未来に起きることよりも、今現在、近い将来に起きることに強く動機づけられる傾向があります。

 

特にリハビリ拒否のある対象者は遠い将来に起きるメリットやデメリットよりも今現在の欲求実現や苦痛の回避に焦点を当てた動機付けの方が有効と考えます。

 

3つのフレームを組み合わせると理論上は「利得」+「利他的」+「現在」フレームでの声かけがよりリハビリ拒否のある対象者の動機付けには有効と考えられます。

 

例えば「〜さんがリハビリに取り組むことでご家族が喜んでくれますよ、安心してくれますよ、一緒に取り組んでくださると僕も嬉しいです」

 

ただ現実は理論通りいかないものです🤔

 

対象者の状況、価値観に応じて3つのフレームを柔軟に組み合わせて、声かけする作業療法士自身が選択肢、引き出しを広く持っておくことが大事であると考えています😉

 

参考図書

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