みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです🙋♂️
作業療法士は怪我や病気で難しくかった生活に必要な動作や活動の再獲得を支援します。
生活に必要な動作や活動の中には自動車運転も含まれます。
特に近年、頭部外傷、脳卒中後の対象者への自動車運転にかかる評価と支援が作業療法士の重要な役割となっています。
重要な役割になっている一方で責任の重さによる心理的ストレスが高い職務であると考えています。
もちろん最終的な運転可否の判断は公安委員会に委ねられますが、その前段階において対象者によっては評価の必要性の理解や評価結果に対する受け入れが難しい方もおられます。
今回は自動車運転評価における心理的ストレスを軽減し円滑に進めるコツについて提案します。
自動車運転評価における心理的ストレスを軽減し円滑に進めるコツは評価者の「思い」を正直に伝えることであると考え実践しています。
評価者としての「思い」とは、評価する上での「葛藤、不安」です。
「対象者が生活するために必要な大事な作業である自動車運転を再開できるように評価、支援したい」
という前向きな思いがある一方で
「対象者には事故を起こしてほしくない、危険な選択や行動は起こしてほしくない」
「運転は難しい、安全でないという評価結果になったらどうしよう?どう説明しよう?」
という後ろ向きな思い
評価のための検査測定を実施する前にこの葛藤と不安があることを評価する立場として対象者に正直に伝えることが、対象者の心理的抵抗を緩和する作用があると考えています。
なぜなら対象者にも同じような葛藤と不安があると考えるからです。
「運転できるようになるだろうか?」
「事故を起こさないだろうか?」
「運転できなかったらどうしよう?」
運転の評価にあたっては作業療法士も同じような不安や葛藤を抱えていること、そして同時に対象者のことを応援してくれる存在、心配してくれる存在であることを共有することで協力関係と説明や結果に対する受け入れや納得が得やすいと考えています。
「これから運転に必要な機能や能力を確認していきます。私としては〜さんには運転が再開できるようになってほしいという思いがある一方で事故を起こしてほしくないという思いもあり複雑な思い、葛藤があります」
「〜さんも不安や葛藤があると思いますが、一緒に取り組みながら検査や確認をしていきましょう」
以上自動車運転評価を円滑に進めるコツについて提案してみました💁♂️
みなさんの臨床の一助になれば幸いです😉
関連動画