みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです🙋♂️
作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活に必要な動作や活動の再獲得を支援します。
再獲得のためには、将来に対する明るい見通し、つまり「希望」を持ってもらうための支援が重要になります。
今回は希望が湧いてくる3つの要素について解説し、作業療法士の役割について共有します。
ポジティブ心理学の研究で、人が希望を抱くための3つの要素が明らかにされています。
3つの要素は「価値のある目標」「発動性」「経路」です。
「価値ある目標」
希望が湧くためには、そもそも将来に対する目標、方向性が必要になります。
さらにはその目標が大事である、重要である、価値を感じている目標である必要があります。
当たり前のことですが作業療法士は対象者のやりたいこと、やる必要があること、やること期待されていることを明確にして共有することが希望を持つための出発点になります。
「発動性」
これは「自分は価値ある目標を達成できる」という感覚を意味します。
自己効力感と同義と考えて良いでしょう。
対象者が「できる」と感じることのできる目標、課題の設定が重要なります。
そのためには適切な難易度設定、負荷量の調整を作業療法士としてデザインすることが必要です。
「経路」
これは目標達成のための道筋を意味します。
目標を達成するために「何を」、「どうやって」、「いつまでに」、「どういう段階を経て」などを明確にすることで道筋が明らかになります。
作業療法士は適切な難易度、負荷量の課題を提供しながら、スモールステップで道筋を提案できる必要があります。
対象者の希望を引き出す支援のためには改めて目標設定とそれを実現するための課題設定(難易度調整)が改めて重要であることを3つの要素は教えてくれます。
対象者に希望を持っていただける作業療法を提供する上で3つの要素を念頭にした支援を提供できるよう日々邁進していきます💪
<参考図書>
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