みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです😉
作業療法士は人々の健康と幸福を促進するリハビリ専門職です。
作業療法士は人々の健康と幸福に影響を与えることについて、その理解を深めていく必要があります。
健康と幸福に影響を与える要因として欲求の充足の有無があります。
人にはさまざまな欲求がありますが、欲求をどう扱うか?コントロールするか?で健康状態や幸福のあり方が良くも悪くもなります。
今回は健康と幸福を左右することになる2つの欲求について解説します💁♂️
2つの欲求とは「安楽の欲求」と「充実の欲求」です。
「安楽の欲求」とは「楽して生きたい」と求める欲求のあり方です。
基本的に人は楽をしたい生き物です。
なぜなら人類の歴史の大半を占める狩猟採取生活において常に飢餓状態にあった人類は無駄なエネルギーを使わないように進化、適応してきたからです。
人は基本的欲求である食欲、睡眠欲、性欲、さらには物欲、支配欲といった私利私欲をなるべく少ないエネルギー、労力で満たしたいと考えます。
従って面倒なことは避けたい、現状を維持したいという思いに至ります。
楽を求める生き方が行きすぎると自堕落で、不健康な結果を招く可能性が高くなります。
一方この欲求があるおかげで人類はここまで文明や科学を発展させてきたとも言えるでしょう。
次に「充実の欲求」です。
「充実の欲求」とは「充実して生きたい」と求める欲求です。
人には「楽をして生きたい」と思う一方で「充実して生きたい」と求める欲求も併せ持っています。
自己成長、自己実現、価値の実現、社会への貢献のための欲求です。
充実のためには多少の面倒は厭わない、責任を持ち、新しいことにも挑戦する。
アリストテレスは充実感に基づく幸福のあり方を「ユーダイモニア」と言いました。
自身の強みを活かして価値を感じる、意義あることに没頭することで得られる喜びが充実の欲求を満たしてくれることになります。
健康と幸福のためには「楽をして生きたい」「充実して生きたい」という2つの欲求のバランスをうまく取ることが重要と考えます。
特に人はどうしても「楽をして生きたい」という欲求に支配されがち、偏りがちです。
「楽をして生きたい」という欲求をコントロールしつつ、「充実の欲求」を得ることのできる取り組み、活動を習慣にすることが、健康と幸福につながると考えます🤗
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