みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです😉
作業療法士は対象者の健康と幸福を促進する活動、行動の習慣化を支援します。
特に健康に良い行動の習慣化を支援するにあっては、すでに健康に良い行動を習慣化している人の特徴を知っておくことで、習慣化がまだの対象者や難しい対象者に対しての必要な支援を考える材料となります。
今回は健康に良い行動(以下、健康行動)を習慣化している人の特徴について提案し、習慣化のための支援のあり方について解説します💁♂️
特徴①「なりたい自分」が明確である
健康行動を習慣化している人は健康行動は「なりたい自分」を実現するための手段であると考えます。
「なりたい自分」、「ありたい自分」を明確に設定することは、それに向かった取り組みを継続する力になります。
「なりたい自分」を明確にするには、自身の興味・関心、強み、価値観に基づいて「本当にやりたいこと」を知ることが必要となります。
現状を把握し、理想を設定する、そしてその実現のために健康行動を選択し、習慣化するという手順が支援においても重要となります。
特徴②「誰のためか」が明確である
健康行動を習慣化している人は、「なりたい自分」が実現したときに誰が喜んでくれるのか?が明確です。
自分の健康のためだけでモチベーションを維持するのは容易ではありません。
社会的動物である人は他者、社会とつながった形で健康行動を実践する方が習慣化を達成しやすくなります。
なぜならばマズローが提唱する承認と所属欲求の充足、アドラーのいう貢献感を刺激にすることになるからです。
対象者の支援においても誰のために、つまりICFでいう参加レベルでの目標設定が重要になります。
特徴③小さな取り組みを仕組み化している
健康行動を習慣化している人は決して無理をせず小さく取り組み、生活の一部として実践しています。
ダイエット、筋トレなどの健康行動を始めるにあたっては現状を大きく変えず、不快、苦痛でない範囲で取り組むことが重要になります。
人にはホメオスタシス、現状維持バイアスといった健康により良い行動の習慣化を邪魔する特性が備わっています。
さらには目の前の苦痛を回避し、目の前の安楽を求める特性もあります。
これらを乗り越え、健康行動を習慣化するためには手間や苦痛少なく取り組める量、負荷、難易度を設定する必要があります。
そしてその健康行動をいつ、どこで、どういう状況でするかという設定も重要となります。
対象者の健康行動の習慣化のためには、短期的な利益を求めず、長期的な視点での行動の設定と提案が重要となります。
以上健康行動を習慣化している人の特徴に基づいて支援(目標設定、難易度調整)のあり方をまとめてみました。
対象者に関わらず自分自身の健康と幸福を促進するためにも、習慣化したい健康行動の実践にお役立ていただけると幸いです🙇♂️
参考図書