みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです🙋♂️
作業療法士は人々の健康と幸福を促進する活動への従事を支援します。
一方で健康と幸福を促進する活動、作業は対象者自身ががやりたいと思う活動、作業ばかりとは限りません。
自分のため、他者のために大事だ、必要だと感じてもやることがめんどくさい、億劫だ、後回しにしたくなる気持ちが先立つこともあります。
例えば子供であれば宿題、部下であればプレゼン資料の作成、患者であれば運動や自主トレーニング…
そんな対象者に対して先延ばししたい、先延ばししていることの取り組みを後押しする声かけ、質問の技術が作業療法士として必要になると考えます。
今回は先延ばししたいと感じる作業の実施を後押しするための声かけのあり方について解説、共有します🤗
一般に先延ばししている作業の実施を促す際は次のような声かけをしがちです。
「なぜしない、しなかったのか?」
「どうしてできないのか?」
「しないとどうなる?」
先延ばしの原因追求をし、ネガティブな未来、損失をイメージさせる声かけです。
対象者の不安感、恐怖感を刺激して最終的には「しょうがない、やらなきゃ」と重い腰を上げさせます。
これは対象者にネガティブな未来を避けることを刺激して動機付ける声かけです。
一方で次のような声かけも可能です。
「どうなるといいですか?」
「そうなっらどんな気分ですか?」
「少しでもできること、できていることは何ですか?」
「使えるもの、助けてくれる人は?」
「何から始めますか?」
これらの声かけはポジティブな未来、利得をイメージさせ、それを実現するために今あるもの、できていること、できることを気づくよう促しています。
人はポジティブな未来がイメージできる、そしてそのための環境とできることがあると気付けることで「やりたい」と感じやすくなります。
不安や恐怖といった嫌な思いをするから「やる」といった動機付けは短期的には対象者の行動を促します。
一方で長期的な変化、つまり行動変容、習慣化のためには結果として「楽しい」、「嬉しい」といったポジティブな感情の喚起が重要となります👍
作業療法士は対象者に対してネガティブな未来を喚起するような声かけよりも、ポジティブな未来を喚起できる声かけで健康と幸福のための活動、行動を促進できることが重要であると考えています😉
参考図書