みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです🤗
作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活に必要な動作や活動の再獲得を支援します。
一方で対象者は怪我や病気、入院生活といった非日常の生活の中でさまざまな不安や葛藤を抱え、回復のためのやる気が低下していることもあります。
そこで作業療法士は回復と動作、活動の再獲得の支援のために対象者の心身の状態に応じて対象者のやる気を引き出す対応が必要となります。
今回はペップトークで提案されている3つのやる気スイッチとそれに基づく対応について解説、共有します。
3つのやる気スイッチは
①できる感スイッチ ②ワクワク感スイッチ ③安心感スイッチ です💁♂️
①できる感スイッチは対象者がリハビリでの取り組みや生活に必要な動作や活動の遂行に自信がない、不安がある、自己効力感が低い時に刺激します。
対象者の過去の経験や現在あるポジティブな機能を承認し、それを活かすことで自己効力感を高めます。
またリハビリの取り組みの難易度を調整、スモールステップにすることで成功できる設定をすることも大事なサポートになります。
②ワクワク感スイッチは対象者がリハビリでの取り組みや活動の遂行に意義を感じることができない、退院後の生活、未来への展望がイメージできない場合に刺激します。
リハビリでの取り組みや活動の遂行がどう回復につながるのか、そして退院後のポジティブな生活をイメージできる目標設定(退院したら…)を共有することでワクワクする感覚を喚起することができます。
ワクワクする感覚はドーパミン神経系、報酬系を刺激して対象者のやる気を引き出せることが期待できます。
③安心感スイッチは対象者が安全欲求や所属欲求が十分に感じることができない場合に刺激します。
怪我や病気で入院している対象者はある意味アウェーの環境に置かれています。
特に認知機能が低下している対象者は見当識の障害によって安心できる、信頼できる環境や人の存在をうまく感じることができない状況に置かれています。
心理的安全性が保証されていない環境では対象者のやる気や持っている能力を発揮することは難しくなります。
対象者の個人因子や入院前の環境を把握し、馴染みの環境や関係性を丁寧に準備、構築することで安心感を醸成することが期待できます。
経験のある作業療法士は暗黙知として対象者の状況に応じて今回解説した3つのやる気スイッチをうまく使い分けていると思います。
3つのやる気スイッチを明確に定義することでより効果的、効率的に対象者のやる気を引き出せることが期待できると考えます😉
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