みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです🙋♂️
作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活に必要な動作や活動の再獲得を支援します。
再獲得のためには対象者を励ましながらやる気を引き出す必要があります。
今回はより効果的にやる気を引き出すための声かけのあり方についてペップトークの考え方に基づいて解説、共有します💁♂️
ペップトークでは対象者のやる気を引き出すためには「対象者自身に価値がある」と感じてもらうことが重要とされています。
対象者に「自分には価値がある」ことを感じてもらうために二つの欲求を満たす声かけを提供します。
承認欲求と貢献欲求です。
そして2つの欲求それぞれに存在レベル、行動レベル、結果レベルでの声かけを提供します。
存在レベルでは、対象者の存在そのもの(あること、いること、残存機能)、対象者の思い(悩み、つらさ、要望、「こうありたい」)を承認します。
対象者の存在やあり方、思いそのものが大切であることを伝え、感謝を伝えることで他者の貢献になっていることを伝えます。
「〜さんの思いは大事です。教えて下さってありがとうございます」
行動レベルでは、対象者が今現在できていること、頑張っていることを共有して承認します。
そしてできていること、頑張っていることが他者の役になっていること、喜びになっていることを伝え、貢献感を刺激します。
「〜さんがいつも〜してくださるので助かっています」
「〜さんがいつも〜してくださるのでみんなが喜んでいます」
結果レベルでは、対象者ができるようになったことを賞賛し、そのことで他者が喜んでいること、他者の役になっていることを伝えます。
「〜さんが〜できるようになったのでみんな助かっています」
「〜さんが〜できるようになったのでご家族の方が喜んでますよ」
ペップトークでは対象者のやる気を引き出すために承認欲求と貢献欲求を刺激する声かけ、励ましを提供し、対象者をエンパワメントしていきます。
作業療法の場面では怪我や病気による困難に直面することで治療やトレーニングに対する意欲に限らず、生活のもののへの意欲を失っている場合も少なくありません。
やる気、意欲の根源を対象者自身の社会的存在に価値に重きを置く考え方は、作業療法士として大事にしたい視点であり、そのことを活かした声かけを提供したいと考えています🕺
参考図書
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