みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです😀
作業療法士は怪我や病気で難しくなった対象者の生活に必要な動作や活動の再獲得を支援します。
作業療法士は怪我や病気といった困難な状況にある対象者を励まし、目標に向かって治療やトレーニングを動機づける必要があります。
一方で対象者を効果的に励ます知識、コミュニケーション技術についての教育や学習機会は不足しているというのが僕の認識です。
今回は対象者を励ます技術であるペップトークについて解説、共有します🤗
ペップトークとはアメリカで開発された短時間で相手を励ますコーチング技術です。
主にスポーツ領域でのコーチによる激励術に基づき開発されたとされています。
ペップトークは5つのルールと4つのステップで構成される技術です。
<5つのルール>
①ポジティブな言葉で伝える
②短い言葉で伝える
③わかりやすい言葉で伝える
④対象者が一番言ってほしい言葉を選ぶ
⑤対象者の心に火をつける本気の関わり
特にポジティブな言葉を使うことが対象者の不安や緊張を軽減させる上で必須の要素になります。
<4つのステップ>
ペップトークは以下の4つのステップの声かけで対象者を勇気づけ、行動の促進を図ります。
①受容:不安や緊張状態にある対象者の状況、感情をそのまま伝え、共感する声かけをする
②承認:ネガティブな状況・感情をポジティブな意味づけに変換したり、ないもの・失ったものではなく今ある資源に目を向ける声かけをする
③行動:否定系を使わない表現でしてほしい行動をポジティブなアイメッセージで伝え、成功のイメージを喚起する声かけをする
④激励:行動のための背中をひと押しする激励の声かけや安心できる声かけ(見守っている)をする
怪我や病気の状態にある対象者は今抱えている苦痛や困難、将来への不安や葛藤で緊張状態にある方も少なくありません。
不安や緊張状態にあると視野や思考が狭くなり、回復のために必要な行動に対して消極的になったり逃避的になってしまう対象者も存在します。
ペップトークを使った励ます技術によって対象者の視野を広げ、今ある機能、能力、経験、環境を活かした回復のための行動を動機づけることができると考えます。
作業療法士に限らず対人支援に関わる人は是非ペップトークを勉強し、実践することをお勧めいたします💁♂️
参考図書
さらにペップトークを学びたい方はこちらを参照ください👇