みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです😊
作業療法士は対象者の生活上の困りごとや悩みを把握、共有し、健康と幸福を促進する活動への従事を促します。
生活上の困りごとや悩みを解消するために、心身の状態や取り巻く環境などを把握します。
そして対象者の足りない機能や能力を補完するためのトレーニングや助言、環境調整を行います。
つまり主にマイナス面を減らす戦略を取るわけですが、全てのマイナス面を減らすことは困難な場合も少なくありません。
さらに慢性疾患の存在や社会の複雑化に伴いマイナス面を減らせば人は、対象者は健康になる、幸福になるという考え方も変わりつつあります。
今回は健康と幸福を促進するための思考のあり方について解説、共有します💁♂️
昨今、人の健康と幸福を促進するためにはマイナス面を減らすよりもプラス面を増やすことが有効であることが提唱されています。
マイナス面、つまりストレスや問題を減らすと「−10」が「0」となります。
多くの人が欠点や苦手を克服しようという思考のもと、「より良い状態」を目指します。
しかし「0」という状態は「普通」の状態であり「より良い状態」=ウェルビーイングではありません。
したがって「より良い状態」=ウェルビーイングになるためには、マイナス(問題、欠点、短所)を減らすよりもむしろプラス面を増やす戦略をとることが推奨されています。
プラス面とは対象者が強みを発揮して楽しい、嬉しい、面白い、気持ちいい、癒される、ワクワクするといったポジティブ感情を感じる取り組み・活動に従事することです。
ポジティブ感情を感じる取り組み・活動で没頭、フロー体験を経験でき、そのことで幸福度が高まります。
没頭、フロー体験中はマイナス面から解放され、対象者は自己肯定感、自己効力感を得ることができます。
対象者がポジティブになれる活動を提供すること、それに従事できるようにすること、それが作業療法が目指す健康と幸福を促進するあり方です。
臨床では怪我や病気で当たり前、普通の生活を失った状態の方を支援することが多いわけですが、マイナス面を減らして普通の生活を取り戻すためにも、プラス面を引き出し、活用する支援がより対象者の健康と幸福を促進することになると考えています😊
参考図書
関連記事