みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです😊
作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活に必要な動作や活動の再獲得を支援します。
再獲得の過程は動きの再学習であり、対象者にとってわかりやすい教示をする必要があります。
わかりやすい教示をすることで、学習のエラーを最小限にし、効率的、効果的に動作の再獲得を支援できます。
一方で臨床ではエラーを強調する伝え方をすることで望ましくない動きや行動を抑制する教示をする場合もあります。
「〜しないでください」 「〜しないように気をつけましょう」
これらの教示は本当に望ましい動き、活動の再学習に役立っているのでしょうか?
今回は「脳は否定形を理解できない」という考え方を共有し、否定形での教示の仕方について検証し、より効果的な教示の表現について提案します💁♂️
「脳は否定形を理解できない」という特性があるとされています。
脳は否定形を理解しようとするために、より否定形のイメージがより意識される、そして行動化されると言われています。
これは心理学的には「〜を考えないでください」というとかえってそのことを考えてしまう現象をカリギュラ効果、皮肉過程理論としてその存在が実験的に提示されています。
従って「〜しないよう…」、「〜しないでください」という声かけは、「脳は否定形を理解できない」という特性を前提に考えると、「〜しないで…」という声かけはかえってエラーとなる動き、望ましくない動きの学習を強化していることになります🥲
特に認知機能にハンディがある方は、「〜しないように」と言われことは理解できてもその先、「ではどうすればよいか」といった望ましい動きや行動が企画できないでいる場合も少なくありません。
また「〜しないで…」と言われた側、対象者は心理的抵抗を感じることで、助言に拒否的になりより望ましくない動き、行動を続けてしまうことも危惧されます。
支援者としてはつい反射的に望ましくない動きや行動を抑制するために否定形を使いがちです。
「脳は否定形を理解できない」という特性を知っておくことで望ましい動きや活動、行動の学習のためには否定形でなく、丁寧に肯定的な表現を使う、伝えることが対象者の受け入れと学習を促すと考えます。
「〜しないで…」よりも「〜しましょう」😄
より肯定形、エラーレスでの声かけが対象者の学習を促進します🙆♂️
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