みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです😊
作業療法士は人々の健康と幸福を促進するリハビテーションの専門職です。
一方で作業療法士が受けている教育は病気や障害といった健康や幸福とは対立する内容、ネガティブな要素が主となっており、人の健康や幸福を促進するポジティブな要素への教育が十分でないと考えています。
したがって作業療法士は人の健康と幸福を促進するためのポジティブな知見について学ぶ必要があります。
今回は「幸せ」と「倖せ」の違いとそれらを感じる時を解説し、共有します💁♂️
「幸せ」とは個人レベルで感じるものです。
マズローの欲求階層説に基づくと、生理的欲求、安全欲求が満たされる時で感じるものです。
つまり衣食住が満たされた状態といえるでしょう。
次に「倖せ」とは他者との関係の中で感じるものです。
マズローの欲求階層説に基づくと所属欲求、承認欲求、自己実現欲求が満たされる時に感じるものです。
つまり
①自分が愛されていると感じる時
②自分が他者から認められた時
③自分が世の中の役に立った時
④自分が世の中から必要とされていると感じた時
いずれも他者とのつながりに関連しています。
アドラーは「人の悩みの9割は対人関係である」といっている一方で「人が真の意味で幸福を感じるには対人関係が不可欠である」といっています。
個人レベルで衣食住が満たされるだけの「幸せ」はどこか虚しさを感じ、何のために生きているのか、人生の意味を見失う傾向があります。
他者とのつながりの中で感じる「倖せ」、特に他者から大事にされる、承認される、他者への貢献感を感じることが、真の幸福感=well beingを享受することができます。
そして作業療法士は対象者の状況に応じて「幸せ」と「倖せ」のバランスの取れた支援を提供することが重要であると考えています。
「幸せ」の促進は心身機能・構造レベル、活動レベルの支援を提供すること
「倖せ」の促進は参加レベル、つまり「誰と〜する」、「誰々のために〜する」ための支援を提供すること
個人レベル、他者と繋がった形で幸福を促進できる作業の実現を日々考えて臨床に当たっています💪
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