みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです😊
作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活に必要な動作や活動の再獲得を支援します。
基本的に対象者の評価を行い、生活に必要な動作や活動がなぜ難しいのか原因を探ります。
つまり問題点を抽出し、その問題の解消、軽減を図ることで難しい動作、活動の獲得を支援します。
一方で問題点だけに焦点を当てるアプローチは対象者のポジティブな機能に目を向け、活用する機会を逃してしまう可能性があります。
そして動作、活動獲得までの期間がいたずらに長くなってしまう可能性もあります。
今回は対象者のポジティブな機能に目を向け、活用するのに有効と考える解決志向アプローチについて簡単に解説、共有します。
解決志向アプローチは「変えることのできない過去や問題に焦点を当てるのではなく、直接、個人や組織の解決や強み、資源に焦点を当てて、物事を解決に導く、未来志向のアプローチ」と定義されています。
解決志向アプローチは今現在対象者が持っている強み、資源、経験を活用して目標達成を図るため、短期的に問題解決、目標達成に至ることができるとされています。
解決志向アプローチはあるべき/ありたい姿、未来を設定し、それを実現できるために今ある対象者の資源を活用します。
一方で問題志向のアプローチは過去に焦点を当てて過去に近づくよう原因を分析し、その解消、軽減、除去を図ります。
問題志向では原因分析が重要ですが、人の動作や活動には様々な要因が絡むため、難しくしている原因を特定することが難しい、時間がかかる場合があります。
解決志向アプローチは問題の原因が過去にある、簡単に解決できない(時間がかかる)、問題を考えることで不安や緊張を生む場合に選択するとより有効であるとされています。
解決志向アプローチでは設定した未来に向かってスモールステップ、リフレーミング、例外探し、ミラクルクエスチョン、コンプリメントといった技法を使って対象者をポジティブに支援していきます。
リハビリテーションの現場、特に急性期、回復期では在院日数の短縮化でより効率的、効果的な動作・活動の獲得が求められています。
そのため問題の原因追求と解消だけに時間をかけれなくなっています。
限られた時間、期間の中でよりより状態に導くために作業療法士は解決志向アプローチを知っておく、実践できることが重要であると考えています。
一方で多くの対象者は元に体に戻りたい、元の生活に戻りたいと過去に戻ることを希求されます。
この思いに最大限寄り添い、期待に応えながらも、リハビリテーションは過去に戻ることでなく、より良い未来を設定共有し、その実現のために今ある機能、能力、資源を活かす志向を持つことが重要であると考えています。
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