blueskycarp’s blog

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作業療法士は知っておきたい片麻痺のある対象者の両手活動の再獲得を支援するコツ

f:id:blueskycarp:20220212150203j:plainみなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです😊

 

作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活に必要な動作、活動の再獲得を支援します.

 

生活に必要な動作、活動の多くは両手を使います.

 

顔を洗う、トイレで下着を上げ下ろしする、タオルで背中を洗う、衣類のボタンをする、ペットボトルの蓋を開ける、お茶碗を持ってご飯を食べる、支払いの際に財布からお金を取り出す...包丁で野菜を切る、パソコンで文字を入力する...ピアノを弾く

 

ADLからIADL、役割、生産的活動、趣味活動まであげればキリがなく、生活を円滑に、効率良く営むために両手を使うことは重要になります

 

一方で特に片麻痺のある対象者は片手での生活を余儀なくされ、生活動作の効率が低下します.

 

作業療法士は対象者の抱える麻痺の状態を改善し、両手での活動の再獲得を支援することも重要な役割になります.

 

今回は両手活動の再獲得を支援するコツについて提案、共有します💁‍♂️

 

 

両手活動の練習をする上でまず対象者が陥りがりなサインが2つあります.

 

①非麻痺側の動きが先行してしまうことで麻痺側の動きが停滞する

 

②非麻痺側の力加減に麻痺側が負けてしまう

 

いずれも麻痺側上肢、手の機能が抑制されることになります.

 

背景には半球間抑制によって非障害側の大脳半球の活性化によって障害側半球の活動が抑制されることが考えられます.

 

また対象者は懸命に非麻痺側と同じように麻痺側の手を動かそうとしますが、かえってその努力、健常な時のイメージが麻痺側上肢手の機能を発揮しにくくしていると考えます.

 

 

そこでコツです.

 

麻痺側手を非麻痺側手の動かす、操作するスピードや力加減を合わせるのではなく、非麻痺側手の方を麻痺側手の力加減、スピードに合わせた動作の遂行を助言します.

 

つまり麻痺側の機能に応じたゆっくりとした優しい筋出力での遂行と練習を励行します.

 

麻痺側上肢手の神経システムは神経伝達のスピード、量ともに脆弱、低下しているため、キャパシティを越える活動を求めることで過緊張や痙性を生み出しやすくなると考えます.

 

「麻痺がない方の手を麻痺側の加減に合わせて丁寧に、ゆっくり練習することで麻痺側の神経伝達が良くなって少しづつ両手での活動ができるようになりますよ」

 

対象者の早く良くなりたい、早く元通りになりたいという思いを少しコントロールした助言、課題設定が、長期的な麻痺の回復、両手活動の再獲得には重要であると考えて、日々の臨床に当たっています💪

 

 

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