blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士のための健康行動理論入門⑨最終回

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^

 

シリーズでお送りしてきた作業療法士のための健康行動理論入門は最終回としてこれまで内容を統合したモデルを解説、共有します。

 

これまで健康行動理論として7つの概念モデルを解説、共有してきました。

 

健康信念モデル、自己効力感、計画的行動理論、ストレスとコーピング、ソーシャルサポート、コントロールの所在、変化のステージ理論です。

 

では7つの概念モデルを実際的にはどう活用すれば良いでしょうか?

 

対象者の状況に合わせて取捨選択するというもの手ですが、7つもあるので覚えて活用するには認知的負荷が高く、実用的でないかもしれません。

 

そこで各概念モデルの共通要素、そして独自性を整理して活用しやすくしたものを医師、松本千明先生がフレーズとして提唱してくれています。

 

 

そのフレーズは

「よい自信 まずい妨げ ストレスに サポート受けて 努力のステージ」 

 

「よい」は健康信念モデルの有益性(メリットの認識)、計画的行動理論の行動への態度を表し、「そうすることが本当によいと思う」という認識を意味します。

 

「自信」は自己効力感、計画的行動理論の行動のコントロール感を表し、「それをうまくやる自信がある」という認識を意味します。

 

「まずい」は健康信念モデルの脅威、危機感を表し、「健康面でこのままではまずい」という認識を意味します。

 

「妨げ」は健康信念モデルの障害を表し、「それをする上での妨げが少ない」という認識を意味します。

 

「ストレスに」はストレスとコーピングを表し、「ストレスとうまく付き合っている」という認識を意味します。

 

「サポート受けて」はソーシャルサポート、計画的行動理論の主観的規範(周りからの期待に対する認識)を表し、「家族や友人からサポートがある」という認識を意味します。

 

「努力」はコントロールの所在を表し、内的コントロール感として「健康は自分の努力によって決まる」という認識を意味します。

 

「ステージ」は変化のステージモデルを表し、「変化のステージのどこにいるのか」という状況を意味します。

 

 

各概念モデルの共通要素と独自性を1つのフレーズを通じて把握することで、対象者の健康行動を支援するにあたって必要な認識の要素を把握、共有しやすくなります。

 

健康行動を支援する、促進するにあたってどの認識の要素が不足しているのか?

 

そして不足している認識をポジティブな方向に変えるため対象者の持っている資源や強みは何か?

 

資源や強みを活かしてどんな経験や情報提供を作業療法として場面設定すべきか?

 

 

健康行動理論に基づくアプローチは入院療養という現場ではできるADLをしているADLに繋げるため、自主訓練の習慣化のため、対象者の行動変容を支援する上で有益なものと考えています。

 

 

対象者の健康行動への支援がうまくいかない時は、

「よい自信、まずい妨げ、ストレスに、サポート受けて、努力の変化ステージ」

を唱えながら、対象者の健康行動への認識を評価できるとアプローチの突破口が見えてくると考えています。

 

参考図書