みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^
作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活に必要な動作、活動の再獲得を支援し社会参加を促します。
支援のためには信頼関係の構築が重要となります。
信頼関係の構築においては対象者の訴え、願い、価値観を共有する必要がありますが一朝一夕にはいきません。
信頼関係を構築するため臨床で雑談を活用する場合があります。
雑談は使い方によって対象者との関係性を深め、効果的な支援につなげることができます。
一方で対象者の興味、関心に基づかない雑談は対象者の信頼を損ねることにもつながります。
対象者との信頼関係を深めるための雑談とはどんなものか?今回は効果的な雑談のあり方について解説、共有します。
効果的な雑談であるために 4つの視点を提案します。
①対象者の興味、関心に基づいた内容であること
当たり前ですが、対象者の興味、関心に基づく内容である必要があります。
怪我や病気で生活が制限されている対象者の興味、関心はどこにあるでしょうか?
満たされない欲求、回復への思い・希望、見通しが立たない未来の生活への不安を解消したい…
対象者との会話から上記のような思いを汲み取り、それに応えることができる雑談が効果的なものであると考えています。
②自己開示がバランスよくなされること
対象者の興味、関心を引き出すためには一方的なコミュニケーション、質問ではうまくいきません。
作業療法士自身の日常や思いも開示ししながら雑談をすることが対象者の開示を引き出す上で重要です。
ただバランスには気をつけなければなりません。
自身のプライベートのことを一方的に話をしている場合があります。
あくまで対象者視点で関心のある内容なのか?
そしてそれが対象者の回復や健康、幸福に寄与できる自己開示内容になっているか吟味しましょう^_^
③自分以外の情報開示は慎重に
他のセラピストのプライベート情報の開示は慎重になされるべきです。
特に経歴、住まい、家族のことなどについては安易に伝えるべきでありません。
対象者に聞かれた場合は「個人情報なのでお伝えできないんですよ」とマイルドに返答しましょう^_^
④無理に雑談する必要はない
対象者の興味関心の出発点はあくまで自身の回復であり、作業療法士と日常のこと、プライベートなことを雑談することではありません。
雑談は手段であり、無理に雑談をする必要はありません。
回復のための会話、作業療法の取り組みに集中できる対話を重視すべきです。
以上効果的な雑談のあり方について提案してみました。
雑談は対象者の警戒心を解き、心理的距離を縮める上で有効ですが、あくまで対象者の回復、健康、幸福のための内容を提供していきましょう^_^
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