みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^
作業療法士のための健康行動理論④では計画的行動理論について解説、共有していきます。
計画的行動理論はAizenらが提唱したもので、人がある行動をとる為には、近い将来にその行動をしようと思うやる気(行動意志)が必要であると考えます。
一見当たり前の内容ですが、計画的行動理論ではやる気に影響する要素を以下3つ提案しているところが共有すべきところです。
①行動に対する気持ち、考え(行動への態度)
ある行動を行うことに対してポジティブな結果を予測でき、かつ価値をおくことと繋がっていると思える
②周りからの期待に対する認識(主観的規範)
ある行動を行うことが本人にとって重要な人からの期待に応えることになる思える
③行動の難しさに対する気持ち(行動コントロール感)
ある行動を行うことがそれほど難しくなく、簡単に思える
計画的行動理論では3つの要素が揃う、高まることで健康行動へのやる気が高まり、行動変容につながることが期待できます。
①については提案する健康行動の一般的なメリットを説明するとともに、対象者固有の価値を置く生き方や作業の実現に寄与できることを伝えます。
②については対象者のキーパーソンや所属するコミュニティといった環境因子の価値を踏まえた提案が、対象者の承認欲求や所属欲求、そして貢献感を刺激することにつながります。
③については健康行動に対する自己効力感を高めるため、対象者の能力や状況に応じた難易度調整による行動目標の提案を行います。
計画的行動理論の提唱するやる気の 3つの要素を知っておくことで、対象者のやる気に対するアプローチの選択肢が広がり、対象者の能力と状況に応じた支援が可能になることが期待できます^_^
次回作業療法士のための健康行動理論⑤では健康行動の獲得と習慣化を阻害する要因となるストレスとコーピングについて解説、共有します。
参考書籍