みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^
作業療法士は人々の健康と幸福を促進するリハビリテーションの専門職です。
その活動の場はこれまでは主に医療、介護領域が主でした。
一方で人生100年時代、そして地域包括ケア時代においては産業領域や予防領域での活動も期待されます。
特に産業領域においては「健康経営」というキーワードと取り組みにより従業員の健康に積極的に投資することが、企業の価値を高めることと、生産性を高めることにつながることへの認識が高まっています。
今回は健康経営の考え方とその背景について簡単に共有し、作業療法士はそれに貢献できる人材であること、貢献できる人材として必要なことについて提案します。
健康経営とは「従業員の健康保持、増進の取り組みが、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること」と定義されています。
健康経営が提唱されている背景には、生産年齢人口の減少や従業員の高齢化、人手不足といった社会的課題があります。
企業は人材の確保と生産性の向上、企業的価値を高めるための健康経営の取り組みを導入することが、国の成長戦略として推奨されています。
国は健康経営銘柄や健康経営優良法人認定制度といった認証制度を設定して、企業の健康経営を後押ししています。
また銀行によっては健康経営を行なっている企業に対して融資の優遇をするといった事例もあり、企業にとって健康経営の取り組みが経営的にも重要な戦略となっています。
こういった状況の中、作業療法士も健康経営に寄与できる人材であると考えています。
作業療法士は人の健康や幸福に関わる生活や仕事における課題に対して、人ー作業ー環境(PEOモデル)といった視点で支援を提供できます。
人に対しては心身のストレスを軽減するため身体に触れる直接的な支援、健康増進と習慣化のための運動指導、またメンタルヘルスに寄与できるコミュニケーションスキルなどの助言や指導が可能です。
作業については、より健康を促進するための時間管理や作業手順、作業姿勢や身体の使い方について助言、支援ができます。
環境に対しては健康増進、安全で働きやすい職場環境を整えるための物理的、人的な環境調整、システム、制度の構築にも助言できると考えます。
特に作業療法士は解剖学、運動学、神経学に基づいて健康的に仕事をする上で不可欠な心身両面に直接的にアプローチできる存在であることが強みになると考えています。
また心理学に基づいて健康増進のための行動変容や習慣化にも精通した実践者であることも求められると考えます。
今回は健康経営について取り上げ、企業や予防領域でも活躍できる作業療法士のあり方についてまとめてみました。
治療から予防へ、病院から地域へと変化している時代において僕自身は将来、健康経営に寄与できる人材として起業するため様々勉強しているところです^_^