blueskycarp’s blog

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作業療法士は知っておきたい上肢と手の機能と役割

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^

 

作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活に必要な動作、活動の再獲得を支援します。

 

生活に必要な動作、活動の多くは手を使うことになります。

 

上肢、手の機能回復と実用的な使用への支援は作業療法士の重要な役割です。

 

その役割を果たすためには改めて日常で上肢、手が何をしているのかを知っておくことが必要です。

 

何をしているかを知っておくことで、目標設定や機能回復のための段階づけ、難易度調整に役立ちます。

 

今回は上肢と手の機能と役割について共有します。

 

 

上肢と手の機能と役割は大きく分けて 3つ、①姿勢の制御と変換機能 ②外部環境の操作機能 ③表出機能 です。

 

 

上肢と手の機能の役割① 姿勢の制御と変換機能

 

上肢手は姿勢を保持、制御するため外界(机や支持面)との接点を作ることで支持として機能します。

 

支持したところを起点に自身の姿勢の参照区枠が生まれ左右や前後の認識とバランスを取ることに寄与します。

 

そして支持の延長として起居や移乗動作、そして立ち上がり、伝え歩きなどの場面では姿勢変換と移動に寄与します。

 

発達の過程ではパピーポジション、四つ這いでの支持と移動、そして歩行の中(上肢のスイング)で上肢と手は役割を果たします。

 

 

 

上肢と手の機能と役割② 外部環境の操作機能

 

上肢手の機能、役割として一番イメージしやすいもので、対象への到達、把握、対象操作という役割を果たします。

 

身体外部にある対象物の操作だけでなく、摂食や整容、清拭といった自分自身の体に向かう到達と操作も生活する上では重要となります。

 

また緊張状態にある、ストレスがかかった際に人は無意識に顔や腕を触る、さする行動が認められます。

 

上肢手の機能、役割として無意識レベルでの情緒の安定にも寄与していることも操作機能の一部として含まれると考えています。

 

 

 

上肢と手の機能と役割③ 表出機能

 

他者との関係において人としての外見の形成とともに、「バイバイ」や「ピースサイン」といった言語的サインの表出を通じてコミュニケーション、意思伝達を果たす役割が上肢手にはあります。

 

また話をしている時に無意識に手を動かしていることで発話機能を促進しているという機能もあるとされています。

 

特に手は感情表現の象徴として、コミュニケーションそして芸術の分野では重要な役割を果たします。

 

 

 

以上、上肢と手の機能と役割について 3つの側面を共有しました。

 

作業療法士は対象者の上肢手の機能回復を支援するにあたってこれら 3つの側面を念頭に目標設定と練習課題を考える必要があると考えています。

 

特に機能障害が重度な対象者についてはいきなり到達や操作機能といった目標や課題は難易度が高すぎることになり、動機付けの維持が難しくなると考えます。

 

重度の機能障害のある対象者には、まずは自身の上肢手の管理がベッド上や机上でできること、そしてより機能的な姿勢の維持、変換の中で支持機能を獲得できることを目標にすることが継続した機能回復と将来的な到達操作機能の獲得には重要であると考えてます。

 

怪我や病気で上肢手の機能と役割を失った対象者の思いは切実です。

 

機能回復を実感してもらうため、まずは自身の体の一部として管理できる、支持として機能、使えることの獲得が重要であると考えています^_^

 

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