blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたいアドラー心理学における勇気くじきと勇気づけの違い

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^

 

作業療法士は人々の健康と幸福を促進するリハビリテーション専門職です。

 

 

アドラーは人の幸福は共同体感覚を持てることとしています。

 

共同体感覚とは自己受容、他者信頼、貢献感で構成されるものです。

 

詳細は以下の記事を参照ください。

www.blueskycarp.com

 

共同体感覚を育むためには他者からの勇気づけが大事であるとされています。

 

勇気づけは信頼関係を基礎にして生きる活力を与え、チャレンジ精神や困難への努力を促進するとされています。

 

一方で他者からの勇気くじきは、人間関係を悪化させ破壊的、非建設的な行動、不適切な行動を強化することになるとされています。

 

 

今回は勇気くじきと勇気づけの違いについて共有します。

 

 

勇気くじきと勇気づけの違い①

 

勇気くじきではできていない部分だけを指摘して、相手に修正を求めます(時に恐怖による動機付けを図る)。

 

勇気づけではできている部分を主に指摘して、できている部分を強化します。

 

また勇気くじきでは他者との比較で助言します(相対評価)。

 

勇気づけでは個人の中での比較、成長を重視した助言を行います(個人内評価)。

 

前者は原因論、後者は目的論に基づきます。

 

アドラー心理学では目的論に基づき、あるべき姿、こうあって欲しい行動を共有し強化していくことで、相手の自己受容を促進します。

 

 

勇気くじきと勇気づけの違い②

 

勇気くじきは成果のみを重視し、能力について評価、助言します。

 

勇気づけは過程を重視して、努力について評価、助言します。

 

こちらはアドラー心理学の自己決定性(創造的自己)の理論に基づいて、自分の人生は自身の行動で決定、コントロールしていけることを強化するものです。

 

人生における結果をすべてコントロールすることはできませんが、努力(自身の行動)はコントロールできる。

 

勇気づけはコントロールできないできないことよりも、コントロールできることにフォーカスする生き方を推奨する伝え方になります。

 

 

勇気くじきと勇気づけの違い③

 

勇気くじきは伝える側の価値観、常識、正論で助言をします。

 

勇気づけは助言される側の価値観、常識、捉え方を大事にした伝え方をします。

 

こちらはアドラー心理学における主観主義、認知論に基づいてます。

 

勇気づけは同じ事実や経験であってもその捉え方は人それぞれであることを認めて、相手の立場に立って助言を行います。

 

また伝える側の思いや意見はアイメッセージで伝えます。

www.blueskycarp.com

 

勇気くじきと勇気づけの違い④

 

勇気くじきは上から目線で褒めます(時には叱る)。

 

勇気づけは横の関係性に基づいて感謝(時には心配や不安)を伝えます。

 

こちらはアドラー心理学の対人関係論に基づくものです。

 

褒めることは一時的な強化になりますが、褒められることに依存してしまい、褒められなければやらないといったことにつながります(アンダーマイニング効果)。

 

つまり行動変容に繋がりません。

 

感謝を伝えることは、「自分は誰かに役になった」、つまり貢献感を強化することになります。

 

またネガティブなことについては、伝える側の不安や心配としてアイメッセージを使って伝えることで、他者とのつながりに基づく動機付けを行います。

 

いずれも他者信頼、貢献感を強化し、共同体感覚育みます。

 

勇気くじきと勇気づけの違い⑤

 

勇気くじきはうまくいった時、うまくいったことだけ、成功だけ認めるメッセージを伝えます。

 

勇気づけはうまくいかなかった時、ことも大事にし、失敗も受け入れるメッセージを伝えます。

 

こちらはアドラー心理学に全体論に基づいています。

 

全体論は人の中には、本来対立や矛盾は存在しないという考え方です。

 

勇気くじきになるメッセージは相手に完璧を求め、失敗を許さないメッセージを伝えることになります。

 

そうすることで相手はチャレンジしない姿勢、行動を強化することになり勇気づけになりません。

 

失敗から学ぶ姿勢を大事した助言、伝え方が相手の自己受容を促進し、共同体感覚に基づく行動を強化します。

 

 

以上5つの視点で勇気くじきと勇気づけの違いを共有しました。

 

臨床での対象者とのコミュニケーション、職場でのコミュニケーションや人材育成、そして子育てやパートナーとの関係作りにおいても役立つ内容であると考えています。

 

ぜひ勇気くじきではなく勇気づけになるコミュニケーションを実践しましょう^_^

 

参考図書