みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^
作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活に必要な動作、その人にとって重要な活動の再獲得を支援します。
再獲得の過程では、対象者を励ましながら、トレーニングや身についた動きが反復、強化されるように声かけをしていきます。
声かけでよく耳にするのが今回のテーマである「上手い」という声かけです。
同じニュアンスでは「上手です」「いいですね」といった声かけもします。
この声かけ、作業療法士としては、取り組んでいるトレーニングや動きを強化し反復することで難しくなった動きや活動の再獲得につながると期待して実施しているわけですが、一方で対象者はこれらの声かけをどのように捉えているのでしょうか?
作業療法士の思いや意図と対象者の捉え方が一致していれば、何も問題はないと思いますが、一致していないかもしれません。
対象者からすれば、何がいいのか?、上手いからどうなのか?というふうに捉えているかもしれません。
僕の最近の臨床では「いい」の意味、「上手い」の意味を、より深掘りして伝えることが重要であると考えて実践しています。
そして対象者の関心はどこにあるのか、何にあるのかに寄り添った意味づけをするように実践しています。
具体的には対象者の関心はまずは回復、怪我や病気を治したい、よくしたいという思い、欲求があると考えて、「いい」「上手い」は全て回復や改善につながる動きや取り組みになっていることを伝えるようにしています。
「いいですね、この動きは回復につながりますよ」 「上手いです、この動き、取り組みは回復が促進しますよ」
「いいですね、今の動きは神経がつながる動きです」 「上手いです、この動き、取り組みで神経が強くなりますよ」
「いいですね、この動きを続けることで回復が速くなって、やりたいことがより速くできるようになります」
作業療法士はポジティブフィードバックとして「いい」「上手い」という表現を使います。
その声かけがどう対象者にとってどういう意味があるのか、どういうメリットがあるのか、どう回復に寄与するのかを加味した声かけ、伝え方をすることが、より対象者を動機付け、健康と幸福を促進するものと考えて実践しています^_^
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