みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^
作業療法士は怪我や病気で難しくなった生活動作の再獲得を支援します。
入院生活で生活動作の再獲得のためにはまずはベッドから離れて食事や排泄、そしてリハビリトレーニングを行う必要があります。
そこで必要になってくるのが靴を履くいった何気ない生活動作です。
特に麻痺のある対象者の方の場合、最初は支援する側が介助で履かせることが必要になってきます。
麻痺のある足に靴を履かせることは足がグニャグニャして定まらないことで案外、難しい支援です。
そこで麻痺のある足に靴をスムースに履かせるコツについて今回は共有します。
コツはズバリ「靴を小指側から挿入する」です。
靴を履く時、どのように足を入れているか、使っているかを意識している人はほとんどいないと思いますが、基本的に靴に足を入れる場合は小指側を基点にして入れています。
理由は発生学上、小指側が身体の抹消、先端にあたるからとされています。(最後に添付した参考文献を参照)
身体の先端である小指側から靴に足を入れることでスムースに履く、履かせることが可能になります。
ちなみに自分自身で親指側を先行させて履いてみる、小指側を先行させて履いてみるという実験をしてみるとよく実感できると思います。
上記の知識は、対象者の方に麻痺側の足で靴を履く場合も動作の学習を円滑に支援する上で重要です。
小指側から靴を入れることを助言、指導することでスムースに履くことができるようになります。
今回は靴のスムースに履かせるコツについて共有しました。
靴を履くといった何気ない動作において、我々作業療法士はどう身体を使っているのかを知っているが必要になります。
おそらく学校では習っていないことではないでしょうか?
作業療法士の対象者は当たり前の日常を失い、何気なく行っていた動作、活動が難しくなっています。
対象者の当たり前の日常を取り戻すために、何気なく行っている動作、活動の背景について理解を深めていくことが作業療法士には求められています。
参考文献