blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたい麻痺側上肢を机上にのせるコツ

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです

 

作業療法士は片麻痺のある対象者の生活動作の再獲得を支援します。

 

生活動作には必然的に腕、手を使う必要があり、作業療法士は麻痺した腕、手の機能の再獲得を支援する重要な役割があります。

 

麻痺した腕、手の機能の再獲得のためには、生活の中で対象者自身が上肢の管理と使用を励行することが重要になります。

 

そして麻痺側上肢の管理と使用の出発点は食事や訓練場面で机上に上肢をのせることであると考えています。

 

そこで今回は麻痺側上肢を机上にのせるコツについて共有します。

 

コツを知っておくことで、より安全に、痛みを誘発することなく、容易く机上にのせることが可能になります。

 

そして安全に、容易くできることが習慣化に繋がり、機能回復の土台になると考えて支援しています。

 

 

 

机上に麻痺側上肢をのせるコツはズバリ「内回し」でのせるです。

 

「内回し」でのせることで肩関節の不安定性を回避し、痛みを生む要因を回避させることができます。

 

時折見かけるののが「外回し」でのせる誘導ややり方です。

 

「外回し」では肩関節が外転し腕が身体の中心から離れる動きになります。

 

腕が身体の中心から離れる動きは肩関節の不安定性とともに姿勢の不安定性も助長します。

 

関節の不安定性、姿勢の不安定性は麻痺側上肢をむしろ身体中心に引きつけ、固定する身体反応、つまり大胸筋や広背筋などの過緊張を誘発しやすくなると考えます。

 

そのことが痛みを生む一因となり上肢の機能回復や使用を阻害します。

 

 

また「外回し」は運動学的にも重たい上肢をコントロールする上では非効率な動きです。

 

運動麻痺のない人が自然に机上に手をのせる動きの多くは効率的な身体運用、つまり「内回し」を選択しています。

 

自然でない、非効率な動きは麻痺側上肢の学習の難易度を上げることにもなり、管理や使用の再獲得、そして習慣化のハードルを高くしてしまいます。

 

 

つまり麻痺側上肢の痛みの誘発しない、効率的な管理と使用の獲得のためには、「内回し」で机上にのせる誘導や、身体運用の指導を支援する側、作業療法士が提供することが重要となります。

 

机上に麻痺側上肢をのせるといった何気ない場面の中にも、対象者の機能回復と生活動作の再獲得を支援する上での重要なヒントが隠されていますので、解剖や運動学的な視点に基づいた支援を提供していきましょう。