blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたい学校では教わらない筋肉の起始と停止の話

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みなさん こんにち 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。

 

作業療法士は怪我や病気によって難しくなった生活に必要な動作、活動の再獲得を支援します。

 

作業療法士は医学教育に基づいた知識を使って支援を行います。

 

解剖学、運動学、生理学、神経学、心理学などです。

 

特に人の動作、活動の理解と支援には関節や筋肉の構造や機能の理解を深める、そしてアップデートすること必要です。

 

今回は筋肉の起始と停止について、学校では教わらない、知っているようで知っていない話を共有します。

 

今回の話を知っておくことで、動作や活動を再獲得するためにより効果的な筋機能の促通や強化ができるようになります。

 

 

その話とは…

 

筋肉が収縮する時は「筋腹の中心に向かって起始と停止が近づく」というものです。

 

「起始と停止が近づく」 この表現が重要なところです。

 

一般に、基本的に学校では筋肉は「起始に向かって停止が近づく、縮む」と学びます。

 

 

例えば肘を曲げる筋肉、上腕二頭筋の作用、この時の起始と停止の動態について考えてみます。

 

肘を曲げるつまり上腕二頭筋筋が収縮する時、基本的には起始部に向かって停止部が近づくように収縮すると学びます。

 

しかし上腕二頭筋単独の働きでは機能的に肘を曲げることはできません。

 

上腕二頭筋単独の収縮の場合、「起始と停止が近づく」ので起始部である肩甲骨の関節上結節、烏口突起と停止部である橈骨粗面、上腕二頭筋腱膜が近づくように動くことになります。

 

具体的には肩甲骨が胸側に移動する動きが大きくなり、肘を曲げることで生じる前腕が持ち上がるという動きが十分に生じません。

 

つまり上腕二頭筋の起始にあたる肩甲骨を固定する筋肉が事前に働いて初めて機能的に前腕が持ち上がる、肘が曲がることになります。

 

 

「起始と停止が近づく」という筋収縮の原則を知っておくことで、上腕二頭筋の効果的なトレーニングのためには、肩甲骨が固定する設定(例えばセラピストが手でしっかり固定する)、肩甲骨を安定、固定するための事前トレーニングの実施、肩甲骨が動かない程度の負荷量でのトレーニングをする必要があることがわかります。

 

特に身体の末梢が機能的に動く、使うためのトレーニングや遂行には、その際収縮する筋肉の起始、中枢部が安定、固定される筋活動や環境設定が必要条件となります。

 

効果的な筋機能のトレーニングのためには今回共有した「起始と停止が近づく」ということをイメージした上で、起始にあたる身体部位を固定した環境設定や徒手的なサポート、課題の選択を実践しましょう。