blueskycarp’s blog

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作業療法士は知っておきたいボバースとPNFに共通する筋の過緊張を軽減するための考え方

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。

 

身体障害領域の作業療法では対象者の動きを支援し、活動と参加レベルの促進を図ります。

 

対象者の動きを制限する一因として、筋の過緊張という現象があります。

 

過緊張の背景には不動による虚血、痛み、痙縮、安定性の低下とバランス不良による代償などが考えられます。

 

今回は筋の過緊張を軽減し、動きの拡大を効果的に支援するため、2つの治療コンセプト、ボバースとPNFに共通する筋の過緊張を軽減する考え方を紹介、解説していきます。

 

 

両コンセプトに共通する考え方は、過緊張にある筋肉を一旦短縮位にする、もしくは収縮させる方向に作用させることです。

 

ボバースコンセプトでは、in to the pattternという考え方で過緊張にある筋を直接的に短縮方向にハンドリングし、筋が緩んだ状態で動きを引き出します。また過緊張にある筋の随意的な収縮を促す場合もあります。

 

PNFではホールドアンドリラックスもしくはコントラクトリラックスというテクニックを使って、過緊張にある筋肉の等尺性収縮を直接的に促した後に持続伸張を図ります。

 

またイラディエーション(放散反応)という現象を使って、筋連鎖を通じた間接的な当該筋の収縮を図る場合もあります。

 

 

過緊張にある筋を短縮位にする、収縮することで過緊張を軽減させる生理学的機序として 3つの機序が想定されます。

 

①過緊張にある筋を短縮位にすることで、亢進している伸張反射、筋紡錘の興奮を抑制する

 

②短縮位にすることで血流の改善を図り、筋組織への酸素や栄養の取り込みを促進する

 

③筋の収縮後弛緩(PIR : Post Isometric Relaxation)として、IB抑制、自原抑制を脊髄レベルで促す

 

 

短縮位にし一時的に過緊張を軽減した後は、さらに相反抑制に基づいて拮抗筋の活動の強化と、シナプス前抑制に基づく当該筋の機能的な使用と強化を図り、過緊張の軽減が持続的に作用するようアプローチしていきます。

 

 

ボバース、PNFともに筋の過緊張の軽減のために最終的には対象者の能動的な治療への参加、取り組みを求めています。

 

 

作業療法士は生理学的機序に基づいて過緊張のコントロールを対象者に能動的に学習できるように支援することが、活動と参加レベルの向上に寄与する上で重要であると考えています。

 

参考文献

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