blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたいPEOモデルに基づくクリニカルリースニング

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。

 

作業療法士は対象者の健康と幸福を促進することにつながる、または寄与することになる活動の獲得を支援します。

 

健康と幸福につながる活動は、対象者の欲求や価値観(大事にしたい思いや事)を実現できる活動であり、これを作業療法では「作業」と言っています。

 

そして対象者の作業を可能にすること(作業の可能化)で健康と幸福を促進することが作業療法士に求められる役割です。

 

作業の可能化を実現ために重要になるのがPEOモデルです。

 

PEOモデルは作業療法士が対象者の作業の可能化を支援するにあたって、そのリーズニングを導く重要な道具になります。

 

今回はPEOモデルを概説し、それを用いたリーズニングについて共有します。

 

 

PEOモデルのPはPersonを意味し、人に内在している要因を表し、ICFで言えば心身機能、構造、そして個人因子を意味します。

 

Eはenvironment を意味し、環境因子として物理的環境や人的環境、または社会的な制度や文化も含まれます。

 

Oはoccupationを意味し、作業のやり方、手順、意味、機能などを表しています。

 

そして 3つの要素が重なり合っている部分をoccupational performance =作業遂行として、作業がうまくいっているかどうか、可能かどうかを表しています。

 

PEOモデルでは作業ができる/できない、うまくいっている/いっていないという状況を 3つの要因の相互作用として考えることになります。

 

 

作業療法士は対象者が病気や怪我で遂行が難しくなった作業を可能にするため、もしくはうまくできるようにするために、PEOの 3つの要素のどの要素を変化させるのか、働きかけるかを考えることがクリニカルリーズニングとなります。

 

Pの要素を変化させるには心身機能や構造への治療的な介入やトレーニングを提供します。

 

Eの要素を変化させるには物理的な環境調整や人的な支援体制を整えることを提供します。

 

Oの要素を変化させるにはこれまでの作業のやり方や手順などを変えて習得するための学習や教育を提供します。

 

 

どの要素が、もしくはどの要素と要素を変化させることがより効率的に、そして対象者の価値観の実現を反映させる形で作業の可能化につながるのか、つまり対象者の満足につながるのかをリーズニングし、作業療法を提供することが求められます。

 

そしてPEOモデルは作業療法士が行うリーズニングにおいて一つの要素への介入にだけ固執せず、そのほかの要因も考慮して作業の可能化を実現するための思考の枠ぐみを与えてくれるものになります。

 

 

作業療法には理論モデルとして、そのほかにも様々なものが提案されていますが、PEOモデルはよりシンプルなモデルとして作業療法士の実践には欠かせないモデルであると考え臨床にあたっています。

 

参考文献

作業療法がわかる COPM・AMPS実践ガイド

作業療法がわかる COPM・AMPS実践ガイド