blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたい痛みを増強させるワインドアップ現象

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。

 

作業療法の対象者は怪我や病気によって心身の痛みを有してる場合があります。

 

心身の痛みは対象者の活動を制限し、健康と幸福を阻害します。

 

作業療法士は心身の痛みについての理解を深め、軽減する技術、支援の提供が対象者の健康と幸福を促進する上で必要になります。

 

今回は心身の痛みの理解を深める知識として重要な痛みを増強していまう要因であるワインドアップ現象について共有します。

 

 

ワインドアップ現象とは、痛み刺激を繰り返すと、同じように刺激しても反応が強くなっていく現象です。

 

痛み刺激の受容器、センサーであるC繊維への刺激が繰り返されることで脊髄後角での興奮性が高まることで生じる現象です。

 

 

例えば肩の痛みを訴える対象者がいたとします。

 

作業療法士は痛みを軽減させることを意図して筋や関節の動き(モビリゼーション、ストレッチ、ROM exなど)を提供します。

 

しかし動きを提供、反復すればするほどむしろ痛みが増強する、悪化させてしまう場合があります。

 

この時ワインドアップ現象が起こっていると考えます。

 

良かれと思って提供している治療やトレーニングが侵害刺激としてC繊維に伝わり、脊髄での興奮性を高めてしまっています。

 

そして良かれと思って続けることでさらには中枢性感作を引き起こし痛みを慢性化させてしまいます。

 

 

ワインドアップ現象が起きている時、大事なことは提供している動き、刺激は対象者にとっては侵害刺激、害になる刺激と認識して、深追いしないことです。

 

深追いせず、痛みが増強しない運動方向、可動範囲、スピードで動きを提供する、痛みが生じない身体部位、運動方向に切り替えることが重要になります。

 

 

また対象者自身も良かれて思って痛みを我慢して行っている動きや習慣が、ワインドアップ現象を引き起こして痛みの増強、慢性化を助長させている場合があります。

 

作業療法士は対象者教育として対象者自身にもワインドアップ現象を伝え、痛みを適切に管理できるよう導く役割を果たすことも重要になります。

 

 

今回は痛みのある対象者に対応するために重要となるワインドアップ現象について共有しました。

 

まずは痛みを増強させない人材であることを認識してもらうことが信頼関係の構築においても最初の一歩になりますので、ぜひ頭に入れて臨床に臨みましょう。

 

参考文献

痛みの考えかた   しくみ・何を・どう効かす

痛みの考えかた しくみ・何を・どう効かす