blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたい幸福度を下げるマインドワンダリング

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。

 

作業療法士は対象者の健康と幸福を促進する医療、保健、福祉領域の専門職です。

 

対象者の健康と幸福を促進するためには、それらを促進する要因とともに阻害する要因についても知っておく必要があります。

 

健康を阻害する要因については食事や睡眠のあり方、ストレス、運動不足など比較的イメージしやすい一方で幸福を阻害する要因についてはどうでしょうか?

 

今回は幸福を阻害する要因、幸福度を下げる要因として提唱されている「マインドワンダリング」について共有します。

 

 

マインドワンダリングとは認知心理学では「認知課題中に課題に関連しない感情や思考に囚われること」と定義されています。

 

一般には「我ここにあらず」「うわの空」の状態、心が彷徨っている状態を意味します。

 

目の前の経験やなすべきことに気持ちが向かわず過去の出来事を後悔する、未来のことを考えて不安になる。

 

今ではなく過去と未来に囚われている状態です。

 

 

マインドワンダリングと幸福度との関係を調べたもので2010年に発表されたハーバード大学の研究があります。

 

スマホのアプリを使って80カ国2000人以上の対象者に幸福度のモニタリング調査を実施。

 

1日に複数回、その人が体験、活動していることとその時の幸福度を報告してもらいます。

 

その結果目の前のことに集中できていない、つまりマインドワンダリングの状態にある時には幸福度が下がることがわかりました。

 

そして多くの人が体験、活動中の46.9%の時間を、目の前のことでないことに注意を払って活動、生活していることが判明しました。

 

 

経験的にも目の前のことに集中できず、過去の失敗や過ちに気持ちが向いたり、これから起こるかもしれない未来のことに過度に不安になっている時は、ネガティブな感情になっているのでないでしょうか?

 

人にはネガティブバイアスという感情や思考の癖が存在し、過去の経験(失敗)やこれから起こるかもしれないリスクを回避するために後悔や不安といった感情を持つよう進化しています。

 

つまりマインドワンダリングは本能的な思考の癖と言えます。

 

しかし人は過去から学び、未来を予測、志向することで成長する側面がある一方で、そのことに過度に囚われた生き方は行動を消極的にし、いま現在経験していることからの学びや喜びを享受しにくくなります。

 

 

我々作業療法士が主に対象としている方々は健康を損ない病気や障害を抱えることで、過度にマインドワンダリングの状態になっているかもしれません。

 

作業療法士は、そういった対象者の方に対して、その方の関心と興味に基づきながら適度な難易度の活動を提供することで、過去や未来に過度に囚われずに、今現在の活動に気持ちを向ける時間や場を提供することが幸福度を高める支援につながると考えています。