みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。
作業療法士は人々の健康と幸福を促進する医療専門職ですが、そのフィールドの多くは病院や施設です。
一方で地域包括ケアシステムの構築を進める一員としての役割も期待さている職種です。
そして健康寿命を延伸することに貢献できる人材として地域での健康づくりや介護予防の現場にも出向くようになってきました。
作業療法士の活躍の場が拡大している中で知っておきたいのが今回共有するフレイルドミノという考え方です。
フレイルという用語は、「虚弱」を意味し、主に高齢化に伴う身体機能の低下を表します。
具体的には体重減少、疲れやすさ、歩行速度の低下、握力の低下、身体活動量の低下を複数示すものです。
今回共有するフレイルドミノが示す大事なところは、身体的な虚弱の前に複数の虚弱があるということです。
(健康長寿ネットより引用)
まずは社会的なつながり、社会参加の場が少なくなることが、生活の活動範囲を狭め、心身機能を発揮する場が少なくなることで結果的に心身機能の低下、虚弱を招いていること。
そして心身機能の低下の前に口腔機能の低下(オーラルフレイル)、栄養の貧弱さがあることもフレイルドミノは示しています。
地域で活動、活躍する作業療法士に必要な視点は社会参加の評価から出発して、食に関する評価(口腔機能と栄養)と間接的支援も加味した形で眼前の心身機能への支援であることをフレイルドミノは示しています。
そしてこれらは全て行動変容、習慣化に関わる領域です。
社会参加は人との関わりの習慣、歯磨きといった口腔のケアも含めて食習慣、そして運動習慣といった具合です。
現在作業療法士として地域のフレイル支援の場面は地域ケア会議での助言者としての役割、そして住民主体の通いの場での支援(運動、体操指導)です。
どの場面でも対象者の健康行動につながる行動変容と習慣化のために社会的つながり、貢献感と結びつく支援、つまりICFでいう参加レベルの目標設定に基づいた活動や運動の提案が重要であると考えています。