みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。
作業療法士のための行動変容を促進する動機付け面接入門④でが、動機付け面接の基本戦略、基本スキルOARSについて解説します。
動機付け面接での面談はOARSで表される以下4つの基本スキルを使い、より共感的な姿勢を強調します。
O(Asking Open Qestion)開かれた質問
いわゆる質問はオープンクエスチョンの形を主に取ります。
対象者に行動変容に対する自由度や選択権、自己決定権を促す、尊重すること意図しています。
また行動変容のための思いや情報を対象者から喚起、引き出すことを意図したものです。
A (Affirming) 是認
動機付け面接における是認とは、支援者が対象者の強み、善意、努力を認め伝えていく態度を表します。
逆を言えば対象者の強み、信念、態度、意図、努力に支援者が気付く必要があります。
R(Reflective Listening) 聞き返し
聞き返しや動機付け面接の主要なスキルとされています。
聞き返しや対象者への関心、共感、理解、受容を示すためのスキルです。
聞き返しには単純な聞き返しと複雑な聞き返しがあります。
前者は何も付け加えずただ発言をオウム返しをします。
後者は対象者の言葉をを変化させて聞き返し、対象者が考えていることと支援者が理解したことを擦り合わせる、確認するために行われます。
S(Summarizing) 要約
要約は複雑な聞き返しの一部ですが、対象者が語った事柄を是認し、確認、共有するためのものです。
また要約することで対象者は自身のこれまでの経験や思い、変化のための行動を再認識することに繋がります。
以上動機付け面接の基本スキルORASについて簡単に解説しました。
次回は作業療法士のための動機付け面接入門⑤では動機付け面接の特徴的、大事なスキルとしてチェンジトークの識別と引き出し方、維持トークへの対応について解説します。
参考文献