blueskycarp’s blog

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作業療法士のための行動変容を促進する動機付け面接入門③

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。

 

作業療法士のための行動変容を促進する動機付け面接③では動機付け面接のプロセスについて解説していきます。

 

動機付け面接は4つのプロセスを経て対象者の行動変容のための動機付けを形成、支援していきます。

 

プロセス①「関わる」

まずは信頼関係の醸成です。対象者の両価性やジレンマに寄り添います。

 

「変わりたいけど変わりたくない」という思いの背景や価値観を丁寧に確認してきます。

 

確認は「聞き返し」を通じて、対象者の思いや価値観を言語化し、伝え返していきます。

 

 

プロセス②「フォーカスする」

信頼関係が醸成されたら、面談の方向性、変化のゴール設定を図っていきます。

 

特に行動変容、変化に対する動機付けが低い対象者は、緊急性の高い問題を共有していきます。

 

 

プロセス③「引き出す(喚起)」

ゴール設定を共有できたら、対象者の言葉から行動変容のためのチェンジトークを識別し、引き出し、強化していきます。

 

チェンジトークとは「〜したい」「〜できる、できそう」「〜したほうがいい」「〜しないとまずい」といった対象者の願望や能力、期待などを含んだ発話内容です。

 

内的動機付けに基づく発話を支援者はキャッチして「聞き返し」をして強化、共有します。

 

 

プロセス④「計画する」

チェンジトークに基づいて対象者の変化を動機付けられたら、変化のための具体的な行動を共有、強化していきます。

 

具体的な行動は対象者がそれを実行することへの重要性と自信の認識があることが実効性を高める上で重要となります。

 

重要性については、対象者の価値観や人生観と結びついていることが必要となります。

 

自信については、変化のための行動を大きく始めず、小さく始める、できることから段階づけられた行動の選択が必要となります。

 

 

今回は動機付け面接の4つのプロセスについて簡単に解説しました。

 

動機付け面接は変化への両価性に共感し、対象者の中にある価値観や願望、能力、期待に基づいたチェンジトークを引き出すことで内発的動機付けを強化することが、特徴的なところであるとされています。

 

変化のための面談は一朝一夕にはいきませんが、支援者の丁寧に対象者に共感する姿勢、言動(聞き返し)が、対象者の価値観を把握し、行動変容のための協働、支援につながると考えます。

 

次回動機付け面接入門④では、動機付け面接の基本戦略、基本スキルOARSという技法について解説します。

 

参考文献

医療スタッフのための 動機づけ面接法 逆引きMI学習帳

医療スタッフのための 動機づけ面接法 逆引きMI学習帳