blueskycarp’s blog

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作業療法士のための行動変容を促進する動機付け面接入門②

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。

 

作業療法士のための行動変容を促進する動機付け面接②では動機付け面接の精神、基本姿勢について解説します。

 

 

動機付け面接の精神は面談のスタイルと4つのキーワードで表されます。

 

面談のスタイルには指示的スタイル、追従的スタイル、ガイド的スタイルがあるとされています。

 

指示的スタイルは専門家が正しい知識を情報提供する形のものです。

 

動機付けられている対象者にとっては有効ですが、動機付けの低い対象者にとっては心理的抵抗を示しむしろ反発を招くとされています。

 

 

追従的スタイルは傾聴を中心とした共感を示す形のものです。

 

 

ガイド型スタイルはカールロジャースが提唱した来談者中心療法に基づくもので、対象者の関心やものの見方に焦点を当て、それに応じて質問、情報提供、傾聴していくものです。

 

 

動機付け面接ではガイド型スタイルを採用し、支援者の一方的な指示や情報提供ではなく、対象者の行動変容に対する両価的な思いの解決を意図して、より良い行動選択を引き出す手法を取ります。

 

 

そして面談の中では4つのキーワードに基づいて関係性の構築と支援を図っていきます。

 

4つのキーワードは①協働 ②受容 ③思いやり ④喚起 です。

 

①協働は対象者と支援者は対等なパートナーとして捉えます。対象者はその人自身の人生の専門家、支援者は健康や医療の専門家としてお互いの立場を尊重した形で、対象者の中にある行動変容のための資源を探していきます。

 

 

②受容は「正確な共感」「是認」「自律性の支援」「人としての絶対的価値」に細分化され、特に重要視されている内容です。

 

特に「正確な共感」は対象者の関心や訴え、心配ごとを聞き返す、伝え返すことを通じてラポール形成を強化していきます。

 

そして対象者を自らの行動を自主的に選択し、変化し成長できる人として期待を寄せ、是認、尊重する姿勢を示します。

 

 

③思いやりは、同情を示したり、一緒に悩みを苦しむというものではなく対象者の福利向上、ニーズ、利益の追求を優先するという意味です。

 

 

④喚起は対象者から考えや思い、価値観、解決のためのアイディア、資源を引き出すことを意味します。動機付け面接の最も特徴的な面とされます。支援者の一方的な情報提供ではなく、対象者の中にすでにある行動変容のため資源を引き出し、それに気づいてもらい、活用してもらうことを意図します。

 

 

以上、動機付け面接の精神、基本姿勢について解説しました。

 

上記の面談スタイルと4つのキーワードは作業療法における面接や行動変容の支援においてとても親和性の高い内容であると考えています。

 

対象者の状況と作業療法の目的に応じて面談スタイルと4つのキーワードを柔軟に活用できる支援が重要と考えます。

 

 

次回、作業療法士のための行動変容を促進する動機付け面接入門③では、動機付け面接のプロセスについて解説していきます。

 

参考文献

医療スタッフのための 動機づけ面接法 逆引きMI学習帳

医療スタッフのための 動機づけ面接法 逆引きMI学習帳