みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^
作業療法士は対象者のより良い行動の習慣化を支援することで健康と幸福を促進します。
しかし新しい行動を習慣化することは簡単ではありません。
筋トレや運動を習慣化したい、バランスの良い食事を習慣化したい、キャリアアップに必要な資格をとるために勉強を習慣化したい。
どれも健康に、そして幸福に生活する上で大事だ、重要だと分かっていてもそれらを続ける、習慣化するのは難しいものです。
なぜ習慣化は難しいのか?
今回は習慣化を阻害する3つの要因について解説し、最後にその攻略法の提案します。
1つ目の要因は「ホメオスタシス」というものです。
ホメオスタシスとは生体恒常性と呼ばれるものです。
人の心身機能は新しい変化に抵抗し、「いつも通り」を維持しようとする生体反応を持っています。
一般には体温を調節するような自律神経や免疫、ホルモン機能について言われることが多い生体反応ですが、心理面でもホメオスタシスという機能が存在し、コンフォートゾーンに留まろうとする傾向を持ちます。
新しい行動を習慣化することは、一つのチャレンジであり現状、快適な日常を変えることになります。
習慣化は心身にとっては一種のストレスであり、そもそも生体はそれに抵抗するようにできているのです。
2つ目の要因は「学習性無気力」というものです。
「学習性無気力」とは「長期にわたってストレスを回避できない環境に置かれた人間や動物が、その環境から逃れようとする努力すらも行わなくなる現象」と言われものです。
多くの人は勉強やダイエットの習慣化に失敗体験を持っているはずです。
そして経験的に新しい行動の習慣化は困難なものと捉え「どうせ自分にはできない」と学習性無気力になっている状態が考えられます。
つまり新しい行動を習慣化することに対する成功体験に乏しく、自己効力感が低い状態がデフォルトになっていることが習慣化を阻害していると考えられます
3つ目は要因は「ツァイガルニク効果」というものです。
「ツァイガルニク効果」とは「人は、達成できなかった事柄や中断している事柄の方を、達成できた事柄や完成した事柄よりもよく思えている現象」を言います。
これも経験的に新しい行動の習慣化に対する失敗体験に起因している要因です。
一方で習慣化の途中の取り組みにおいてできたこともあるはずです。
しかしツァイガルニク効果によってできたという事実には注意が向かず、余計に自己否定と学習性無気力を助長させる要因となります。
上記に挙げた習慣化を阻害する3つの要因を攻略するにはどうすべきでしょうか?
攻略法は難易度を目一杯下げることです。
ホメオスタシスに抵抗されない程度の難易度、負荷量を設定することが小さな成功体験を積み上げることになり、習慣化への自己効力感を高めることに繋がります。
習慣化成功への道はスモールステップ、もしくはベビーステップで小さく前進していくことが攻略となります。
新年を迎え、自身そして対象者の習慣化を成功させるために小さなことをコツコツ積み重ねていきましょう^_^
参考文献