blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたい座りすぎの弊害

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです

 

さて作業療法の臨床の場面を想像すると、多くは対象者が座って活動に取り組んでいるところをイメージするのではないでしょうか。

 

一般的な作業療法の対象を想定すると疾病や障害によって臥床時間が長くなった対象者には、離床のためにまずは座って過ごす時間と活動の設定と管理が重要になります。

 

座ってできる作業に従事してもらうことで廃用症候群を予防し、機能回復と活動参加レベルの向上を図っていきます。

 

 

一方で話は作業療法の臨床から離れますが現代人の座りすぎの悪影響が報告されています。

 

2012年のオーストラリアの研究では、座る時間が長ければ長いほど(8時間以上)死亡リスクが高まるとの報告がなされました。

 

座りすぎによって身体の血流速度は70%低下するとされています。

 

血流速度の低下は日常的には肩こりや腰痛などの慢性疼痛、疲労感の増強を招きます。

 

血流速度の低下は高血圧、動脈硬化による循環器疾患や脳卒中のリスクの増加も招くとされています。

 

また糖尿病のリスクは2.5%、ガンのリスクは21%高まるともされています。

 

「座りすぎは喫煙よりも体に悪い」と揶揄されています。

 

さらには健康維持のために欠かせない食事に気をつける生活、30分程度の運動を習慣化させる生活を実践したとしても、毎日9時間以上座る生活をしている場合はその悪影響を相殺できないとの研究報告もあります。

 

週に7時間以上運動する人のうち、1日の大半を座って過ごす「座位グループ」とそうでない「活動グループ」を比較した研究では座位グルプの死亡リスクは活動グループに比べて50%以上高くなるとのことです。

 

そして特に日本人は欧米諸国よりも特に座っている時間の長い国民であること(平均7時間、長い人で10時間)も国際調査でも明らかにされています。

 

 

健康と幸福を促進する作業療法士にとって上記の座りすぎの害について知っておくことは、日々の臨床における対象者の座位で過ごす時間設定や活動における姿勢の選択において無視できない情報です。

 

作業療法の時間終始座って活動をすることがかえって健康状態の悪化を招くかもしれません。

 

そして座って活動するのみの作業療法の提供は健康のための生活習慣の形成を阻害しているかもしれません。

 

また寝たきり予防、離床と称して作業療法以外の時間を座りすぎで過ごしている対象者の健康状態の改善や機能回復の潜在性を害っているかもしれません。

 

作業療法の時間においては座位で行う活動であっても適宜移動や姿勢変換を促して血流の改善を促す必要があると考えています。

 

さらには寝たきりの害とともに座りすぎの害も想定して多職種連携しながら対象者の休息と活動を設定、管理できることも作業療法士の重要な役割であろうと考えています。

 

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