みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^
作業療法士は人々の健康と幸福を促進するため、治療的支援や心身機能のトレーニング、環境調整などを提供します。
いずれも専門職として医学や心理学に基づいて根拠のあるよりよいやり方や考え方を提案します。
対象者に提案を受け入れてもらい、健康や幸福を促進する行動変容につなげるためには、受け入れてもらうような表現、コミュニケーション能力が重要となってきます。
また対象者の行動変容の支援に限らず、多職種連携における他部署との交渉、人材育成や教育、そして子育てなど生活のあらゆる場面で、こちらの提案を受け入れてもらう必要があります。
今回は他者を動かす伝え方、受け入れてもらいやすい表現とされるアイメッセージについて、その知識と活用の仕方について共有したいとおもいます。
アイメッセージとは、主語は英語のIで始まるメッセージ、伝え方です。
アドラー心理学に基づく勇気づけのコミュニケーション技法とされています。
「〜すると(わたしは)助かります」「〜してくださると(わたしは)嬉しいです」「〜しないのは(わたしは)心配です」「〜しないのは(わたしは)不安です」
相手に実践してほしい、もしくは実践して欲しくない行動をこちらの主観ベースで伝える、提案する表現方法です。
アイメッセージは対等の目線で、情緒的、主観的で感情に訴えやすい表現であり、相手に選択の余地を与えることで受けれてもらいやすい表現とされています。
一方でユーメッセージとされる伝え方、表現があります。
主語が英語のYOUで始まるメッセージ、伝え方です。
「(あなたは)〜しましょう」「(あなたは)〜してください」「(あなたは)〜すべきです」「(あなたは)〜しなさい」
これは他者を動かす、動かしたい際に日常的によく用いる表現方法です。
ユーメッセージは上から目線、理性的で客観的な表現で、断定的な伝え方とされています。
特に断定的な表現であることは、相手に行動の選択の余地を与えない印象となり、反発を抱きやすい伝え方とされています。
ただユーメッセージは緊急性と重要性の高い事柄が要求されている場面においては、相手に素早い対応、行動を求める際には必要であり有効な伝え方、表現であると考えています。
アイメッセージについては、緊急性は低いが、長期的に考えて重要な事柄を要求する場面、例えば対象者の健康行動の喚起、動機付け、人材育成、子供の勉強行動の促進などにおいては、相手を動機づけ行動変容につなげる有効な表現方法であると考えています。
アイメッセージ、ユーメッセージを目的と状況に応じて使い分けて、表現、提案できることが専門家として求められるコミュニケーション能力であると考えてます^_^
参考文献