blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたい片麻痺患者さんのフットレストの足の上げ下ろしは非麻痺側から丁寧に支援するとよい件

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^

 

病院や施設での片麻痺のある患者さんの支援に際しては、多くの場合車椅子を介した支援になります。

 

車椅子を介した支援では、必ずフットレストからの足の上げ下ろしの支援を行います。

 

その際非麻痺側の足から支援するのか、麻痺側の足から支援するのか?

 

みなさんはどう考えますか?もしくはどう実践していますか?

 

僕は非麻痺側の足の上げ下ろしから支援、促すようにしています^_^

 

 

理由は2つです。

 

1つ目の理由は、非麻痺側の足から支援することで患者さんにこれから何をするのか、何が起きるのか、どう足を動かすのかをオリエンテーションすることができます。

 

オリエンテーションしてから麻痺側の足を支援することで、患者さんの不安(しびれ、痛みなどの誘発)を喚起することなく麻痺側の足の支援ができます。

 

 

2つ目の理由は麻痺側足の筋活動を誘発、促通できるからです。

 

非麻痺側の足をフットレストから浮かす瞬間、もしくはフットレストに足を乗せるために床から足を浮かす瞬間に、麻痺側の足は支えるため床を押す反応が惹起されます。

 

この反応はゆっくり丁寧にやればやるほど特に惹起されやすいです。

 

患者さんは神経や筋機能の低下で素早い反応ができないので特にゆっくり支援します。

 

麻痺がない方、健常な方も寝た状態もしくは座った状態で片方の足(踵もしくは足裏)を極力ゆっくり1mm程度浮かすイメージで動かしてみてください。

 

すると無意識に反対側の脚、足にむくむく力が入り、支えようとする反応を感じ取ることができるはずです。

 

僕は麻痺側下肢の促通、トレーニングとしてこの反応を使って非麻痺側の足を床から1cmもしくは5mm持ち上げることを丁寧に反復します。

 

随意運動で足を動かす経路である皮質脊髄路が障害されていても、無意識に支えようとする経路(網様体脊髄路、前庭脊髄路など)は生きていることが多いからです。

 

非麻痺側の足を持ち上げる時の麻痺側の足が支える反応をフットレストの足の上げ下ろしの支援を実施する際に丁寧に実践し、それを患者さん自身で丁寧に生活の中で反復することで麻痺側の足の機能の強化につなげることができます。

 

そしてフットレストからの足の上げ下ろしに類似した活動である靴の着脱、靴下の着脱、下衣の裾通し抜き動作においても、同様の支援を実践し、患者さんが生活の中で実践することでも麻痺側の足の回復を促進することができると考えています。

 

フットレストの足の上げ下ろしという何気ない支援の中に、麻痺した足を回復に導くヒントがあると考えています^_^