blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたい不安の効用と対処法

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みなさん こんにちは  人々との健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^

 

現代はVUCAの時代…

 

VUCAとは「Volatility(不安定さ)」「Uncertainty(不確実さ)」「Complexity(複雑さ)」「Ambiguity(曖昧さ)」の頭文字をからなる造語であり「あらゆるものをとりまく環境が複雑性を増し、将来の予測が困難になった状態」を意味するとされています。

 

そんな状況は「不安」という感情を呼び起こします。

 

そして不安が強くなる、反芻することで健康を害する、幸福度を低下させてしまうことにつながります。

 

現代は不安という感情のもつ意味を知り、どう対処するのかを知ること、そして実践することが自分自身、そして対象者の健康と幸福を促進するためには欠かせないスキルと考えています。

 

 

では不安という感情はなぜ存在するのか?

 

ずばり生存のために不可欠な感情である、生き延びるために存在するとされています。

 

そもそも生存に不利なものであったら、人類は進化の過程で不安という感情をとうの昔に失っているはず。

 

不安は生存の危機に晒された時に、きちんと準備したり、失敗しないように細かいところまで注意を向けたりするための機能として存在しているとされています。

 

進化の過程では、狩猟採集生活をしていた石器時代、肉食動物や危害を加える動物から身を守るため、すぐに戦うか逃げるかという判断と身体反応、行動を呼び起こすために不安は機能していました。

 

その証拠に不安という感情が生じている時、脳の中ではノルアドレナリンという注意を研ぎ澄ませ、集中力を高める、臨戦態勢となる身体反応(緊張)を促す物質が分泌されています。

 

要するに「早く行動してピンチから脱出せよ」というサインとして不安という感情があるのです。

 

 

そして上記のように不安という感情のもつ存在意義、機能を知ることで不安への対処が見えてきます。

 

まず不安や緊張は消さなくてならないネガティブな感情ではなく、物事をうまくやるために集中力を高めてくれるポジティブなものとして捉えることで、マインドセットを変えることが対処の始まりです。

 

例えば不安だから準備する、練習する、対策するというふうに動機付けとして、自分の心が何か大切なことと気づいていないことを教えようとしてくれているサインとして、不安はやる気の証拠、大事なチャンスであることを体が教えてくれているとポジティブな意味付けをします。

 

マインドセットを変えたら、次は一番大事なこと、対処法の実践です。   それは「行動する」こと。

 

不安はなにもせず悩み考えることで、思考の反芻で不安はさらに増大します。

 

何もしない=不安は強まる。行動、アウトプットすることで不安は軽減する。

 

体が臨戦態勢、「ピンチから脱せよ」と教えてくれているのですから、素直に体に従うのです。

 

 

では具体的にはどんな行動が不安を軽減することに役立つのか?

 

「人に話す」、「紙に書く」、「運動する」の3つの行動が効果的であるとされています。

 

これらの行動はいずれも思考を整理し、不確実な未来のために自分が何をすべきか、そしてどう行動するかという判断を拡張するために役立つものです。

 

 

 

VUCAの時代に不安に対してはその意味を知りマインドセットを変える、そして行動化することを自分自身が実践する、そして対象者の支援に活かすことで自身と対象者の健康と幸福を促進する力になると考えています^_^

 

 

参考文献