みなさん こんにちは 作業療法士のblueskycarpです^_^
回復期病院における作業療法プロセス実践のコツ⑧作業療法の再評価の視点についてまとめます。
再評価は取り組んできた作業療法プログラムの効果判定ということになります。
作業療法の効果判定は、活動レベルに焦点を当てること、つまり作業の可能化がどの程度実現できたかが重要となります。
もちろん作業可能化のためのベースとなる心身機能構造のネガティブ要素(麻痺、痛み、可動域制限、高次脳機能障害など)が、どの程度軽減したのか検査測定で評価、確認することは必要です。
ただ作業療法の視点としては心身機能構造の変化よりも大事な作業、価値をおく作業ができるようになり、活動と参加が拡大し、そのことが健康と幸福の促進につながることに重きをおくべきであると考えています。
そして作業の可能化とそれが健康と幸福の促進につながることを効果判定するために活用したい具体的な評価指標としてCOPMがあります。
COMPは特定の作業について「重要度」と「遂行度」の確認することで効果判定を行います。
「重要度」は取り組むべき作業の可能化が対象者の価値観に一致しているかを判定することになります。
価値観に一致した作業の獲得は、その人らしい支援と幸福度、ウェルビーイングの向上に貢献につながります。
もう一方の「遂行度」は自分が納得いく形、やり方で作業がうまくできているかを判定することになります。
自分の強みや得意のやり方で、自律的に作業ができることも、幸福度、ウェルビーイングの向上につながる要素です。
そしてCOPMは作業療法士のインタビューを通じて重要度、遂行度ともに対象者本人が効果判定に参画し、満足度を確認する構造になっています。
COMPは再評価、作業療法の効果判定においても対象者本人が参画することで、当事者意識の高まりを促進し、そこから次への取り組む、作業療法プログラムを共同して検討できるという意味でもとてもよいツールであると考えています。
というわけで今回の再評価のコツは、
①作業療法の再評価、効果判定は活動レベルの向上、作業の可能化の有無で判断する
②健康と幸福の促進のための効果判定と指定COPMを活用する
という提案になります。
<参考文献>