blueskycarp’s blog

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回復期病院における作業療法プロセス実践のコツ②入院時の対応

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みなさん こんにちは 作業療法士blueskycarpです^_^

 

回復期病院における作業療法プロセス実践のコツ②では入院時の対応におけるコツについてまとめていきます。

 

 

コツの一つ目は「クライエントの全体像を把握する」です。

 

ここでの「全体像」が意味するところは2つがあります。

 

 

まずは活動レベル(能力障害レベル)です。

 

回復期病院には疾病、怪我によって完全に寝たきり状態からADLがほぼ自立の状態の方まで幅広い活動レベルのクライエントが存在します。

 

活動レベルによってその後の作業療法の実践の方向が大まかに定まります。

 

寝たきり状態であれば離床するため心身機能の改善、基本的欲求・安全欲求を満たすための介入に重点が置かれます。

 

ADLの自立度が高いケースであれば、質的な心身機能の改善向上と参加レベルを想定した活動、作業の獲得や遂行のための介入に重きが置かれます。

 

したがって機能障害の有無、程度の確認をしながら離床能力と移動能力の把握を大まかに行うことが入院時対応のコツとなります。

 

 

もう一つの「全体像」が意味するところは「クライエントの関心」です。

 

作業療法は作業に焦点を当てた介入が大事とされますが、一方で入院して間もないクライエントの関心は作業に焦点があたっているケースは多くありません。

 

多くのクライエントの関心は、作業ではなく心身機能構造レベルの状態や動向にあります。

 

動かない手足、痛む身体、混乱した見当識、自身の身体が今後どうなるのかという不安…

 

また病識の乏しいクライエントの関心は、心身機能構造ではなく活動、作業を飛び越えて参加レベルにあたっている場合もあります。

 

仕事、家事、親族に関する心配…

 

病識の乏しいクライエントは「入院している場合ではない」という認識となり、入院生活そしてトレーニング自体への動機付けが難しいクライエントも存在します。

 

いずれにせよ、活動や作業に焦点、関心があたっているクライエントは入院の時点では少ないことを踏まえた関わりが入院時には大事になってきます。

 

クライエントの心身機能構造レベル、参加レベルへの関心にまずは寄り添った対応を入院時に実践することが、クライエントとのファーストコンタクトにおいてラポール形成を促進するコツとなります。

 

 

次回回復期病院における作業療法プロセス実践のコツ③では「クライエントへのオリエンテーションと初回面接におけるコツ」についてまとめていきます。