作業療法士は対象者さんの健康と幸福の促進を願って、対象者を評価し、目標と治療プログラムを立案します。
評価(検査測定)の実施、目標設定、治療プログラムの立案にあたっては対象者さんの協力、協業が欠かせません。
協力、協業を得る関係性を築くには信頼関係に基づいて対象者からの「イエス」、承諾を得ていく必要があります。
多くの対象者さんは専門職である僕たちを信頼して承諾してくださいますが、認知機能や個人因子(価値観の違いや元来の思考の偏りの有無など)の影響で承諾を得ることが難しい対象者さんがいることも現実です。
そんな時に知っておきたい、以下に紹介する書籍に基づく「イエス」を引き出す知識です。

ポケットブック 影響力の武器:仕事と人間関係が変わる21の心理学
- 作者:ノア・J・ゴールドスタイン,スティーブ・マーティン,ロバート・B・チャルディーニ
- 発売日: 2020/06/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
この書籍では実証研究に基づいて他者から「イエス」、承諾を得るための原理が具体例に基づいてコンパクトにまとめられています。
さらに詳しく勉強したい方はよりボリュームのある以下の書籍を手に取ってみてください。
承諾を得る原理は
①返報性の原理 ②コミットメントと一貫性の原理 ③好意の原理 ④社会的証明の原理 ⑤権威の原理 ⑥希少性の原理 です。
これらの原理を知っておく、そしてコミュニケーション技術として身につけることでより自信をもって対象者さんへの説明と提案をできるようになります。
さらには人材育成、多職種連携、地域での活動においても役に立つ知識であると思っています。
活字が苦手な方は漫画版もどうぞ^_^
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