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作業療法士のためのポジティブ心理学⑩目標をもつことの意義と設定の仕方

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作業療法士のためのポジティブ心理学⑩では目標を持つことの意義と設定の仕方についてまとめます。

 

ユーダイモニアの実現にむけてポジティブ心理学では目標を持つことを重視します。

 

ポジティブ心理学者のリュボミアスキーは「一般に有意義な人生の目標に向かって努力することは、幸福を持続するために最も大切な方法の一つである」と述べています。

 

さらにリュボミアスキーは目標をもつことで得られる6つの恩恵を提案しています。

 

恩恵①目標に向けた行動は、人生の目的を見つけることにつながり、自分の人生を自らがコントロールしている感覚を得ることができる

 

恩恵②意味のある目標を持つことは、自尊心、自信、有能感を高めてくれる

 

恩恵③目標を持って行動することで、よい行動が習慣化される

 

恩恵④目標を持って行動することで、時間の使い方がうまくなる

 

恩恵⑤目標をもって行動することで、より大きな問題にも対処できるようになる

 

恩恵⑥目標をもって行動することで、社会的つながりを拡大できる

 

 

目標は自分なりの強み、価値観(大事にしたい、している思い)を反映した行動を設定するとともに、前向きな表現を選ぶことがポイントとなります。

 

目標には2つの種類があるとされています。

 

「接近目標」と「回避目標」です。

 

「接近目標」は「〜したい」「〜なりたい」「〜する」といった能動的、前向きな表現で表されます。

 

「回避目標」は「〜になったら困るから」といった回避的な動機があるもので、「〜しない」「〜しなければならない」といった後ろ向き、受動的、義務的な表現で表されます。

 

回避目標は自己実現を妨げる要因に焦点が当たることでネガティブなストレスとなること、後ろ向きな表現であることで具体的な行動に結びつきにくく、設定した目標が達成されないとされています。

 

 

作業療法の対象者の目標を設定する時は、目標をもつ意義、恩恵を踏まえることで対象者の幸福の促進に寄与できると考えます。

 

また回避目標「〜しないようになる」ではなく接近目標「〜するようになる」を意識して設定することで、より目標達成の実現性を高めることができると考えます。

 

さらに目標を立てて行動を起こすことは未来志向の営みですが、同時に今を充実させて生きるための手段でもあります。

 

疾病や障害によって対象者の思考が過去への執着や未来への過度な不安に支配されている状態(マインドワンダリング)から、今に思考をむけて生きる(マインドフルネス)支援を提供するためにも、接近目標を設定、共有し、その実現にむけて並走することが幸福を促進する作業療法士の大事な役割であると考えています。

 

 

次回作業療法士のためのポジティブ心理学11ではユーダイモニアの実現にはさけて通れない不安や葛藤といった困難な状況への対処法についてまとめていきます。

 

参考書籍

幸せがずっと続く12の行動習慣

幸せがずっと続く12の行動習慣

 

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