blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士のためのポジティブ心理学⑧ポジティブ感情を増やすワーク

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作業療法士のためのポジティブ心理学⑧ではポジティブ心理学で実証、提案されているポジティブ感情を高め増やすワーク、取り組みについてまとめていきます。

 

ポジティブ感情を増やすワークその1  「その日あったいいことを3つ書き出す」

ポジティブ感情を高める代表的な方法です。

 

ひとは元来ネガティブバイアスをもっておりネガティブな出来事や感情に注意が向きがちになります。

 

一方で意識的によかったこと、いいことに注意を向けることをトレーニング、習慣化することで、不安や心配、苛立ちといったネガティブ感情を持つ機会を減らすことができるとポジティブ心理学では提案されています。

 

その日経験した些細なこと、「天気が良かった」「今日も家族そろって夕食が取れた」「食後のコーヒーが美味しかった」など日常で経験する当たり前なことに注意を向けることがポジティブな出来事や感情を高めることに役立つとされています。

ポジティブ心理学入門: 「よい生き方」を科学的に考える方法
 

 

ポジティブ感情を増やすワークその2  「運動」

 いうまでもなく運動やスポーツには不安やうつ気分、ストレス反応に対する軽減効果があることが知られています。

 

また運動することで神経伝達物質や神経栄養因子の産生を増やし認知機能の維持や向上にも寄与することが知られています。

 

一方で運動は習慣化することの難しさ、運動をすることによる辛さや苦痛も伴いますが、心身の健康と幸福にもたらす利得はそれ以上のものがあります。

 

詳しくは以下の文献が非常に参考になります。

運動の習慣化にあたっては普段の生活を変えず、小さく始めること、簡単にできること、ながらでできる取り組みなどをおススメします。

www.blueskycarp.com

 

ポジティブ感情を高めるワークその3 「自然と触れ合う」

屋外にでて太陽光を浴びることで、心の平穏を促す神経伝達物質であるセロトニン神経が活性化するとされています。

 

また自然を身近に感じること、触れることで副交感神経が活性化され、癒し効果があることがメタ分析で報告されています。

 

近くの公園に散歩に行ってみるだけでも、そこでの木々や花を目にし、鳥のさえずりを耳にするといった自然に触れる経験になります。

 

ただ都市生活のため簡単に自然に触れることができない環境にある方もいらっしゃると思われます。

 

そういった場合でも観葉植物を部屋に置くこと、自然の写真や動画を飾る(スクリーンセーバーに設定する)、自然音(森や川のせせらぎ)をPCやスマホを通じて流すことでも癒し効果があることが報告されています。

 

自然に触れることで得られる効果やその背景については以下の文献が根拠も踏まえてわかりやすく提示してくれています。

最高の体調 ACTIVE HEALTH

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  • 作者:鈴木祐
  • 発売日: 2018/07/13
  • メディア: Kindle版
 

 

今回は3つのワーク取り組みを取り上げていみました。いずれもほぼお金のかからない取り組みです。

 

ポジティブ心理学では他に「好きなことに没頭する」「瞑想する」「感謝する」「人に親切にする」といった取り組みを提案しています。

 

 

いずれにしてもポジティブ感情を高める、増やすためにはネガティブバイアスに引きづられない、意識的な取り組みが必要です。

 

もっとも古いであろう幸福論=「ニコマコス倫理学」を記したアリストテレスは言っています。

 

「幸福は最高の善であり、徳に基づく理性(ロゴス)の行動である」

 

アリストテレスも、理性、つまり意識的な取り組み・行動が幸福をもたらすと提案しています。

 

 

次回作業療法士のためのポジティブ心理学⑨ではアリストテレスが提唱した幸福のあり方、ユーダイモニアをテーマにまとめていきます^_^