blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士のためのポジティブ心理学⑦ネガティブ感情への対処

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作業療法士のためのポジティブ心理学⑦ではネガティブ感情への対処についてまとめます。

 

ネガティブ感情への対処として大事なのは、その特徴を知ること、そして自身の思考(認知)の偏りを知ることの2つが提案できます。

 

まずはネガティブ感情の特徴。それは「反芻する」という特徴です。

 

「ネガティブ思考・感情が頭の中で繰り返し現れる状態。状況をあらゆる方向から見てしっかり考えなくては…と考えるが、実際には思考はどこにも向かわない。きりのない問いかけのループにはまり込み、気力や自信を失っていく」(バーバラ・フレドリクソン)

 

嫌な経験、失敗、挫折それに付随した感情(怒り、不安、恐怖、葛藤)が頭の中をぐるぐる回るといった経験で仕事や家事が手につかない、寝付けないといったことを誰でも体験します。

 

これは自身の脳(大脳辺縁系)が未来に備えてネガティブな経験や感情を避けるために頭の中で記憶に定着されるためリハーサルを行なっている本能的な働きと言えます。

 

しかし一方で今やるべきことが疎かになり生産性が低下したりインシデントを起こしたり、寝不足で健康を害することにもつながります。

 

 

「反芻」への対処としては、上記のことを知識として知っておくこと、そして反芻している自分に気づくことから始まります。

 

反芻している自分に気づき 一旦考えることをやめる。

 

次に気分転換になる行動をとる。

 

さらに 自身の反芻思考に反論する。

 

いずれも本能的な働き(大脳辺縁系による)から離れた意識的な取り組み(前頭葉による)を実践し、習慣化とすることが反芻への対処法となります。

 

 

次に自身の思考(認知)の偏りを知ることもネガティブ感情に対処する上で大事なポイントであるとされています。

 

ひとにはそれぞれ思考(認知)の偏りが多かれ少なかれあることが知られています。

 

ここでいう思考(認知)とは物事や出来事に対する受け止め方、捉え方です。

 

その偏り(歪んだ捉え方)がネガティブ感情を振り回される原因になるとされています。

 

代表的に偏りとして

 

「全か無か思考」:物事を白か黒かで判断する思考。

「一般化のしすぎ」:1つ悪いことが起きると全てがだめだと考える思考。

「すべき思考」:「こうあるべき」「こうすべき」と考える思考。

「個人化」:よくない出来事を根拠なく自身のせいにする思考。            

 

などがあります。

 

上記の偏りの存在、有無を知り自覚的になることで意識的に思考の幅を広げ、ネガティブ感情に対処する思考や行動の選択肢を広げることにつながります。

 

 

 

今回あげたネガティブ感情に対処する知識は作業療法士の対象者にも知ってもらう、教授する働きかけも幸福を促進する作業療法のためには重要な手段になるのではないかと考えています。

 

対象者がネガティブ感情を反芻して寝不足になっていないか?

 

ネガティブ感情に支配され今現在の取り組み(トレーニングや活動)がうわの空になっていないか?

 

ネガティブ感情で思考の幅が狭くなり、未来の生活が考えられなくなっていないか?

 

上記のような視点での観察や聞き取りを行い、そうであれば日頃の関わり、会話や教育的な場面を通じて、その対処法を伝えることも幸福を促進する作業療法の役割であると考えています。

 

 

次回作業療法士のためのポジティブ心理学⑧ではポジティブ感情を増幅する方法について提案していきます^_^