blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士のためのポジティブ心理学⑤ネガティブ感情について

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作業療法士のためのポジティブ心理学⑤では、ネガティブ感情についてまとめてみます。

 

不安、不満、怒り、悲しみ、恨み、嫉妬、後悔、焦り、苛立ち、罪悪感などネガティブ感情はなるべくなら味わいたくない感情です。

 

しかし我々はついネガティブな事柄や感情、否定的な面に気持ちが引っ張られてしまいます。

 

これは「ネガティブ・バイアス」と言われるひとに備わる本能的な性質であると言われています。

 

このバイアスは人類が狩猟採種生活をしていた時代、つまり常に食料を求め野山を駆け巡っていた中で、襲ってくる肉食動物の危険をすぐに察知し記憶するため、生き延びるために備わった機能とされています。

 

したがってネガティブ感情は生存に不可欠なものであり、決してなくすことはできません。

 

 

では生き延びるために備わった機能にはほかにどのような役割があるのでしょうか?

 

ネガティブ感情の役割には以下のようなものが提示されてます。

 

①危険を察知する

 

②心の働きを制限し、目の前の危機に対処する

 

③自分が無理をしていたり、自分の感情を無視していたりすることに気づくことを促す

 

④同じ思いをしている人への共感能力を高める

 

⑤変化や成長のきっかけとなる(外傷後成長)

 

 

ネガティブ感情をなくすことはできませんが、その役割を知ることでコントロールできる対象になります。

 

そしてポジティブ心理学はよりうまくネガティブ感情をコントロールする術を教えてくれます。

 

例えばポジティブ心理学ではネガティブ感情をけっして無視したり、拒絶するのではなく、まずは客観視することを提案しています。

 

時間を十分にとって文字にして書き出すことで、ネガティブ感情を客観視できるようにします。

 

ネガティブ感情を客観視、外部化することで、対処法を冷静に考えるための条件が整うのです。

 

 

作業療法の対象者も突然の病気や障害、療養生活の中でネガティブ感情に支配されているかもしれません。

 

ネガティブ感情に支配されている状態は「有害な反芻」とされ、幸福度が低下した状態を招きます。

 

思考は同じところをめぐり、気力や自信を失っていくとされています。

 

 

作業療法士はポジティブ心理学を学ぶことでネガティブ感情の特徴や役割を知り、適切な対処法を対象者に提供、助言できる存在になると考えます。

 

 

次回作業療法士のためのポジティブ心理学⑥ではポジティブ感情を増やし、適切にネガティブ感情に対処する方法についてさらにまとめていきたいと思います。