blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

食事動作訓練のコツ【ある程度食欲を満たしてから練習する】

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作業療法士は応用的動作の獲得を目的に、あらゆる生活機能への介入、環境調整そしてトレーニングを実施します。

 

食事動作も応用的動作として、作業療法士が介入する大事な生活機能となります。

 

特に頸髄損傷や重度の神経疾患で食事をするための手や腕の機能にハンディがある対象者には、訓練室でのトレーニングだけでなく実際の食事場面での介入、トレーニングが重要となります。

 

実際の食事場面での介入の際では、訓練室で獲得した機能を最大限発揮するための工夫、配慮が必要です。

 

それが今回のテーマ、食事動作訓練のコツです。特に介入初期に以下のコツを実施するとよいと感じています。

 

ではそのコツとは…

 

「ある程度食欲が満たされるまで介助で食べてもらう」

です^_^

 

僕の経験上、実際の昼食時に食事訓練を実施することが多いのですが、対象者が空腹の状態でいきなり思うようにならない腕の機能を使って食べてもらおうとすると、腕や頸部に過剰に力を入れての遂行になってしまうことが多いのです。

 

その為、訓練室でできてたことが再現できなかったり、すぐに疲労してしまったり、精神的にもイライラしてしまい食事へのモチベーションが低下してしまう可能性が高くなります。

 

極力失敗体験にならないように、自身で食事を取ることができるというポジティブな経験をしてもらうため、そして少しでも美味しい食事の体験を経験してもらうため、裏を返せば食事で腕を使う体験が苦痛にならないようにするためにも、まずはある程度食欲を満たした状態で、心身に余裕のある状態から自身の腕と手の機能を発揮してもらうようにしています。

 

 

僕の経験から感じていることですが、頸髄損傷や神経疾患(重度のギランバレー症候群)で四肢麻痺の状態にある方の食事訓練の導入にあたっては自身で食事を取る事にアンビバレントな思いを持っておられる場合があります。

 

自分で食べたいけど、多大な努力を要するので食べさせてもらいたいという思いです。

 

アンビバレントな思いに応えながら、段階付られたトレーニングを提供し、自身で食事ができるという思いを育成していくためにも、上記のコツが有効であると感じています^_^