blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は自己効力感を深掘りすべし

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自己効力感という概念をご存知でしょうか? 心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念です。

 

作業療法を通じて対象者の行動変容、習慣化を支援する上でとても重要な概念であると最近特に感じて勉強しています。

 

僕は以下の書籍で理解を深めました。

新装版 社会的学習理論の新展開

新装版 社会的学習理論の新展開

  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: 単行本
 

 

書籍でなく簡単に手早く理解をしたい方は以下のサイトがとてもわかりやすく説明してくれていますので、ぜひ参照してください^_^

studyhacker.net 

 

上記書籍の中でバンデューラは自己効力感と治療やリハビリテーション(心臓リハ)について次のように述べています。

 

「さまざまな治療法の効果というものは、回復できるのだということについて患者自身が描くこのような確信のイメージを作り上げ、強めていくことによって、日常生活での困難な事態に対処していくときのやり方を、より良い方向に変化させていくことなのである」

 

「リハビリテーションの目的は、このような体力に関する自己効力(フィジカルエフィカシー)を増進していくことであり、自分自身の力で、全面的に、生産的な人生を送ることができるようにしていくことである」

 

 

 

自立支援、リハビリテーションの目的は対象者の自己効力感を高めることであると言い切ってしまってもいいかもしれません。

 

一方で臨床、特に認知機能にハンディのある対象者の場合、本人の捉える自己効力感と、客観的な機能や能力が異なる場合もよくあります。

 

「対象者の自己効力感>客観的な機能や能力」の場合、活動や参加に伴う転倒転落などの事故のリスクの増大や、支援者との葛藤が大きくなります。

 

「対象者の自己効力感<客観的な機能や能力」の場合も、「できるはずなのにしない」といった対象者に問題を帰結してしまう危険性があります。

 

いずれもの場合も結果として活動や参加の幅を狭める結果となり、本人の望む生活を実現することから離れていってしまいます。

 

 

バンデューラは自己効力感が適正に機能するためには、自己効力とともに結果予期が適切である必要があるとしています。

 

結果予期とは信頼たる他者からの適切かつポジティブなフィードバックです。

 

「人と人との間での互いの自己効力の高まりは、互いの信頼できる人間関係の中で最も効果的に起こる」

 

対象者を支援する人(協業するコメディカル、家族)への相互信頼を醸成するための教育的指導も合わせて、適応的な自己効力感を育む必要があるようです。

 

 

そして作業療法士は対象者の自己効力感を支援するために、信頼関係の醸成と適切な目標設定と課題の段階づけができる環境要因として機能する必要があると考えています^_^

 

 

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