blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

参加レベルの目標を設定するコツ

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最近職場の看護師さんから、「心身機能や活動レベルの目標設定はできるけど参加レベルの目標設定をどう考えたらいいの?」という質問をもらいました。

 

僕の職場は回復期なので、ADLを拡大しなるべく早期に在宅生活につなげることが使命です。

 

したがって心身機能の改善、活動レベルの向上を意図して個別的な目標設定がなされます。

 

一方で参加レベルの目標は単に自宅退院とか施設退院といったどの対象者でも一律な、個別性のない目標になっている現状が僕の職場でもあります。

 

 

ICF における「参加」とは以下のように定義されていました。

 

「家庭や社会に関与し、そこで役割を果たすこと。社会参加だけではなく、主婦として、あるいは親としての家庭内役割である とか、働くこと、職場での役割、あるいは趣味にしても趣味の会に参加する、 スポーツに参加する、地域組織のなかで役割を果す、文化的・政治的・宗教的 などの集まりに参加する、などの広い範囲のものが含まれる。」

 

 

上記を踏まえ僕は質問をくれた看護師さんに次のように答えました。

 

      どこで、誰と、何をして過ごすか?               

    どこで、誰のために 何をして過ごすか?

 

「誰と」もしくは「誰のために」を含めた活動レベルを設定するすることが、参加レベルの目標を設定するコツ、ポイントです^_^

 

設定するにあたってはさらに対象者の病前の地域や職場、家庭での対人交流や役割のあり方を情報収集、把握し、機能的な予後予測と合わせて、退院後の環境(自宅もしくは施設、コミュニティ)に応じた対人交流や役割を具体化するといいですよ^_^



 

人は他者との関わりなしで健康と幸福を実現させることはできません。

 

PTは「誰か」と関わる為の移動能力の獲得を、OTは「誰か」と行うもしくは「誰かのため」に行う活動(作業)の獲得を、STは「誰か」とのコミュニケーション能力の獲得を目指して、それぞれがトレーニングを提供すると考えています。

 

単独でなりたつ活動(いわゆるADL)レベルの目標に留まるのではなく、他者との関わりを介する活動(つまり参加レベル)までを多職種で設定して共有、実現できることが真のリハビリテーションであると考えています。

 

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