blueskycarp’s blog

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回復期リハが包括化された時に必要なセラピストのスキルとは?

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先日、日本慢性期医療協会からリハビリテーション提供体制について包括的なリハビリテーション提供体制として「基準リハビリテーション」制度の創設を提案がありました。

 

特に一般病床、急性期でのリハビリテーションの提供体制について、包括化しより自由度の高い形での支援体制の重要性を訴えています。

以下一部抜粋です。

 

「現在のリハビリの提供体制は、1単位20分間で、患者と1対1 のリハビリを提供して初めて診療報酬の算定が認められ、請求できる方式となっている。」


「そこでどの患者にも必須の医療サービスであるリハビリを看護業務と同様に入院基本料に包括してはどうか。」

 

「リハビリ療法士を病棟ごとに配置し、リハビリ療法士が 1人の患者に対するリハビリ提供時間も自由に定め、 療法士による患者と1対1のリハビリの提供だけでなく、看護職員や介護職員と協力して行うリハビリや集団リハビリなども含め、患者ごとにさまざまなリハビリの提供を行えるようにしてはどうか。」

 

 

上記の提案は一般病棟、急性期病院でのリハ提供体制についての提案ですが、回復期病棟でのリハも包括化されることを念頭に準備しておく必要があるのではないかと考えています。

 

包括化された時セラピストはどんなスキルが要求されるのでしょうか? 以下私見ですがまとめてみたいと思います。

 

①実動作の遂行を通じて機能を改善できるスキル

実動作の遂行をただ介助するだけではセラピストの存在意義ありません。

 

実動作の遂行を難しくしている機能障害を評価し、機能障害を軽減できる治療、トレーニングを同時展開できる必要があります。

 

同時展開するためには不足している運動要素を補うハンドリングスキルと段階づけする能力(最終的にハンズオフする)が必要です。

 

そして動作遂行のための環境情報(アフォーダンス)を活かすための知識も必要であると考えます。

 

僕は上記のスキルをボバースアプローチやPNF、活動分析研究会、環境適応講習会などを通じて学んできました。

 

 

②集団訓練を動機付け、対象者の継続的な参加を促すためのスキル

集団訓練はレクというよりはあくまで回復を促進する治療的トレーニングとして参加したくなるような動機付け(説明)するスキルが大事であると考えています。

 

動機付けの際にはセラピストにもエンタメ力が求められると考えています。

 

難しいことをわかりやすく、面白く楽しく解説し参加を促してくれる存在であることが必要ではないでしょうか?

 

この点についてはDaiGoや中田敦彦のユーチューブでのプレゼンテーションは参考になるのではないかと考えています。

 

また集団訓練のモチベーションを維持するためには多様なトレーニングメニューを提供できる必要があると考えています。

 

シンプルな立ち座り動作や棒体操ばかりでなく、生活動作を構成している要素的な動きやスポーツ、フィットネスにおける多様な身体運用の要素を加味するとよいと考えています。

 

多様な動きやトレーニングについてはボディワーク(フィルデンクライスメソッドやヨガ)やフィットネストレーニングを通じての身体運用の多様を知っておき、引き出しとして蓄積しておきましょう。

 

 

③集団訓練の中で個別性を見極め指導、助言するスキル

集団訓練のため多様なトレーニング要素を提供しながら、機能障害によって不足している、もしくは低下している運動要素や代償動作を個別的に捉えすぐに助言もしくは修正できるスキルが必要であると考えます。

 

この点については動作分析のスキルをさらに高めていく必要があるでしょう。

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また集団場面であるため助言や修正が対象者のプライドを傷つけるネガティブなものにならないようポジティブな伝え方ができる表現の引き出しも大事であると考えます。

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④他職種連携のスキル

他職種連携では信念対立やコンフリクトへの対応スキルが欠かせません。

 

対象者を支援するための目的と状況を共有し、支援方法を柔軟に選択、提供できる知識と引き出しが必要です。

 

また対象者が求めているものを提供すると同時に、まずは他職種がセラピストに期待している事柄を捉え、それに応える存在であることを認知してもらえるよう、GIVEの精神で対応することが必要であると考えます。

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以上包括化された時に求められるセラピストに必要なスキルをまとめてみました。

 

リハビリテーションの提供体制は時代とともに変化していきます。

 

変化に対応できる人材として研鑽とトレーニングを継続していきましょう^_^