blueskycarp’s blog

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

動作の効率性を改善させるコツ

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先日京都にあるKNERC(上賀茂神経リハビリテーション教育研修センター)にて 、「ボバース概念で見つけ出すクリティカルキューズ、ボバース概念で考えるクリニカルリーズニング」を受講しました。

 

KNERCについては以下のブログ記事で紹介しています。参照ください^_^

www.blueskycarp.com

今回は研修の備忘録を兼ねて動作の効率性を改善させるコツとして、私見を交えて整理していきます。

 

機能障害をきたすことで、それまで無意識、習慣化されていた生活動作は意識的な遂行を余儀なくされます。

 

リハビリテーションでの治療、トレーニングを通じて対象者は頑張ることで生活動作の遂行を再獲得していきます。

 

しかし獲得された動作が非常に効率性の悪い動作であった場合、それを日常生活の中で遂行すること、習慣化することには強い意志力が必要となります。

 

頑張らないとできないこと(例えば勉強や運動)は継続、習慣化することが難しいことは、誰もが経験することではないでしょうか?

 

つまりせっかく獲得された動作は、しているADL、するADLにつなげることは難しくなります。

 

セラピストはより効率性の高い動作、活動の獲得を支援する存在であると考えます。

 

効率性の高い動作、活動は心身のエネルギー消費や認知的負荷が少ないことで、生活場面で自然に遂行しやすい、つまり習慣化されやすくなります。そしてさらなる機能や活動の改善、そして社会参加へとつながっていくと考えます。

 

上記の実現のためには動作の効率性を改善させるコツを知っておく必要があります。以下にそのコツをまとめます。

 

コツ①効率性の高い動作とはどういうものか理解する

効率性の高い動作には共通の特徴があります。

抗重力伸展活動で姿勢コントロールされている/姿勢が対称的である/重心が高い位置で保たれている/動きが直線的である/ぐらつかない/動きに停滞がない

 

まずは効率性の高い動作の全体像をつかみます。

 

コツ②動作に必要な構成要素を抽出できる

動作や課題によって細かな点は変わってきますが、大枠の構成要素として

 

支持基底面との関係性/重心移動の方向と戦略/必要な可動域/筋力/姿勢制御に必要な筋の遠心性コントロール能力の有無/骨盤・脊柱の選択運動の有無

といった視点になります。

 

対象とする動作を成り立たせている構成要素を捉えることで観察すべき視点を絞られます。

 

コツ③代償を見つける

代償には屈曲や側屈、過度な回旋といった運動が確認できます。

 

例えば足部の内反、股関節戦略での股関節屈曲、腰椎・胸椎での過度な屈曲や側屈、頭頸部の前方突出、肩甲骨の過度な内転下制による上半身の回旋などです。

 

これらは多くの場合、動作遂行に必要な姿勢コントロールの足らない要素を補う形で現れる現象と考えられます。

 

その背景には筋緊張の異常(低緊張/過緊張)、可動域の制限(筋の短縮)、筋力低下、不安定性による恐怖感など要因が反映されています。

 

特に屈曲活動による姿勢コントロールの代償を見つけることが、効率性を改善させる治療とトレーニングにつなげる仮説を立てるために重要なポイントとなります。

 

コツ④姿勢コントロールの足らない要素を補ってみることでの変化を捉える

動作を非効率にしている大きな要因として姿勢コントロールの低下が考えられます。

 

姿勢コントロールの足りない要素として足りない重心移動、足りない安定性、足りない可動性を徒手的、物理的に補い変化させることによって上記の代償が軽減することがあれば、その補い変化させた要因が治療、トレーニングのクリティカルキューズと判断できます。 

 

クリティカルキューズに絞った治療、トレーニングは介入としても効率性の高いものとなり、短時間の介入でよりよい変化、効率性の高い動作の獲得に導くことができます。

  

以上動作の効率性を改善させるコツとして4つあげてみました。

 

回復期リハでは今後さらなる在院日数の短縮も想定されます。対象者の早期在宅復帰への圧力に対応するためにも、上記コツを技術として習熟させていく必要があると考えています。

 

ただブログの文面だけではイメージできないかもですね(^_^*)

 

ぜひKERCの研修に参加して体験的に学ばれることをおすすめします^_^