ホリエモンの最新刊「時間革命」を読みました^_^
人間にとって何より尊いのは時間であり、Time is money.ではなくTime is life.
時間の質を高めることが 人生の質を高める、つまり幸福になれると提案しています。
お金、仕事、美味しい食事、人間関係、遊びはすべてはより良い時間を生むための手段であり、時間は資産としてその価値を最大化することが重要であると説きます。
時間の質を高めるための戦略、考え方をホリエモンは各章で提示しています。いくつか心に留まった言説を紹介します^_^
①他人の時間ではなく自分の時間を生きる
嫉妬、妬み、悩みといった感情は「頭の中の他人」に自分の時間を奪われていると問題提起します。
世間や他人が自分を、自分の行動をどう思うかは他人の課題である。それにとらわれる生き方は自分の時間、人生を生きることにはならない。
これはアドラー心理学につながる言説すなわち課題の分離といったコンセプトにつながります。
②得意なことに投資する
自分のコアバリューを捉えて、それに自分の時間を集中投下すべしと説きます。特に時間がないといっている人こそ、変なプライドを捨て、得意なことに集中し、それ以外は専門知識や適性のある他人に任せることが、時間術の核心であると述べています。
③無常
「諸行無常」、「万物は流転する」、「変わることが自然の摂理」として常識を、当たり前を疑う姿勢が体感時間を無限にするとしています。そして常識の呪縛から解放されるために必要なのが行動ベースつまり「動き続けること」「多動」であることが必要であるとしています。
④食欲、性欲、睡眠欲は幸福を感じるためのツールである
幸福は努力や成長によって積み上げた先にある点でなく、日常の時間に横たわって線であるといいます。つまりいつでも幸せであることができるに食欲、性欲、睡眠欲があり、1日ごとにリセットされるようになっているといいます。この3つの本能を満たしさえすればそこそこ幸せになれる。それでいいのではないかと提起しています。
⑤ハマること 夢中になること、熱中すること、没頭すること、やりたいことをする
「3年働かなくていいのなら明日から何をする?」とホリエモンは質問しています。この質問は本当に自分自身が価値をおく活動、作業は何かを考えるための最高の問いではないでしょうか?
農業革命、産業革命、情報革命、AI革命を経て余暇が最大化した現代で、本当にやるべき作業、やりたい作業で自分の時間を埋めているかを考え、行動化することを提案しています。
⑥将来を心配することは無駄である
ストレスの99パーセントは過去か未来に由来したもので、過去のことを後悔する、未来のことを心配することがストレスになるといいます。そして今を生きればストレスはなくなるといっています。
まさにマインドフルネスに基づく生き方をホリエモンは提案しています。今を生きるために夢中になること、やりたいことに向かってすぐに行動を起こすこと、まずは動くことが重要であり、長期な目標や計画を立てて思案することの無駄(死について考えることも)を説いています。
今回のホリエモンの言説は時間という切り口で、哲学者の語る幸福論やアドラー心理学、ポジティブ心理学(フロー理論、マインドフルネス)、進化心理学で語られる知見に通ずる内容であると思いました。
秋の夜長、読書の季節にオススメの書籍です^_^